羽があったんだ
ずっとずっと昔
産まれる前に
たまごの中の記憶
時計の針が動いていく
聞こえない音が聞こえる
世界中でみんな生きていて
そんな音が聞こえる
何もかも予定通りだよ
詩の書き方も忘れた
伝えたい事は空気に溶けていく
飛行機雲が塗りつぶしていく
あの日の景色が昨日のようだよ
いつの間にか過ぎていたよ
今が続いていくだけなのに
どうして特別な気がしてしまうんだなろう
電信柱のあくび
庭の松の冷たい視線
どこからか聞こえる猫の声
カレンダーも呆れている
繋がりを辿ってはいけない
ずっと夢を見ていたいなら
ここから見える表側
それだけで遊んでいればいい
時間の車輪が転がって
季節の妖精が笑っている
乾いた笑い声が部屋で響いている
この言葉をどう占えばいいんだろう