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それはそれは特別な夜に

 夜の光が降りてくる
 何も言わずに降りてくる
 キラキラと光の粒子を振りまいて
 黒猫たちは気付いていた

 特別な夜なんてないんだ
 そんな風に思っていた
 意識をすれば夜はいつだって特別なもの
 同じ時間なんてひとつも流れてはいない

 大きな木に光が煌めいている
 誰かが始めた不思議なおまじない
 今日くらいは信じてみるかな
 奇跡なんて期待はしていないけど

 人の数だけ物語があって
 正しいのもそうでないのも
 こんな一年の終わりに近付く夜に
 空からの白い贈り物

 神様が見守っている
 何もない日々だったけれど
 何もない事が幸せだなって
 こんな日々がずっと続けばいいなって

 見えない選別は続いていく
 一体何を試されているんだろう
 どれを選べば正解なんだろう
 求めている内は間違うんだろうな

 聞こえない声を聞くふりをして
 もう少し自分に素直になってみよう
 やがてスッキリと見えてくる
 まるで最初から知っていたみたいに

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