その翼は光で出来ていた
誰にも見る事が出来ないはずの
水滴が王冠を作る瞬間
その刹那の間に視認される幻
広がる光に照らされて
世界はハッキリと目を見開く
やさしい気配に満たされて
時間が砂糖のように甘く流れていく
天上の光は無償の愛
完璧な循環システム
時間さえも作られたもの
全ては今のために
人は光を求め
光もこれに応え
それでよかった
それだけでよかったのに
鳥が飛び去っていく
時代は移り変わっていく
欲望はきりがなく
願いの全ては叶わない
何度も刻まれて消えていく
大地の傷跡は何も語らない
光が影を作っていく
崩れた歴史のそのひとかけら
光はまだ射している
その意味を人は気付かない
もう繰り返さないように
天使たちはただ見守っている