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黄色から赤色へ

 イチョウの葉の黄色さに心も踊る
 セイタカアワダチソウの黄色さにも心は踊る
 黄色い世界が心を暖かくする
 黄色から赤に変わるその時まで

 山の色が変わりつつあって
 僕はそれを見るのが結構好きで
 鳥達が空を気ままに飛んでいく
 それを追いかけてすぐに見失う

 渡り鳥もすっかり入れ替わって
 季節をカレンダーの数字より生き物で知る
 何もかもそう言うサイクルなんだ
 繰り返すからこそ続いていける

 秋の高い空
 晩秋の寂寥感
 赤い景色は夕暮れの風景と繋がって
 1人で歩いたあの帰り道のようで

 あの頃と同じ景色を
 今も1人で見上げている
 吹き抜ける風が胸の中を素通りして
 結局何も残りはしなかった

 あの空もそうだ
 多種多様な雲を泳がせて
 そこに何も残しはしない
 空っぽだから出来る事もある

 晩秋は暮れゆく夕暮れ
 春の朝焼けとは違う景色
 意味もなく人のいない浜辺を目に焼き付けて
 潮騒の音だけの浜辺にずうっと佇んで

2件のコメント

  • とても切ない感じがします。
    黄色のあたり、今、敏感になっている色味です。
    季節の移ろいを言うものを自然と命あるものでセンシティブに思えるのは、素晴らしいことです。
    地から山から空へと視点は移り、そして瞼には景色と音を。
    恐らくは、主人公の過去に立ち返り。
    恐らくは、青春だったろうときに立ち返り。
    まるで、自分の位置がスクランブル交差点の雑踏に残されているかのように。
    それは、浜辺だとしても。
    潮騒だとしても。
    お気に入りの詩です。
    いすみ 静江🌷
  • いすみ 静江さん おはようございます。

    拙作を深く読み込んでくださり恐縮です。いつもなのですが、今回もただ思いつく順番の通りに言葉を並べていっただけなんです。そうしたらそれ以上の意味も生まれてしまった。これもう奇跡の領域なのかも知れません。詩を書いたその瞬間にしか書けないもの。いつも一期一会です、ええ。

    詩を気に入ってくださり有難うございます。
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