ぷりんファミリーが勢揃いして、その中に真宙はちょこんと座る。目の前にはおもてなしの料理や飲物、それに美味しそうなスイーツ各種。楽しい家族団らんの中に混ぜてもらったような感じで、居心地の悪さを彼女は感じていた。
「そんなに畏まらなくてもいいよ。さあ食べて食べて」
「あ、はい……」
ぷりんパパに勧められて、真宙はコップに注がれた飲み物を口に含む。その瞬間、かつて飲んだぷりんジュースの事を思い出して少し身構えるものの、喉に流し込むとその心配は杞憂に終わった。
「あ、美味しい……」
「はは、口に合って良かったよ。料理も遠慮なくね」
「は、はい……」
と言う訳で、今度は異世界の食事に手を付ける。真宙の目の前にあるのはどれも現実世界で見た事がある感じの料理で、パスタっぽいものやら、ピザっぽいの、パンっぽいのやらが並び、食べてみるとそのどれもが現実世界のそれとそっくりな味だった。
そう言う食べ慣れた味だった事もあって、真宙も食が進みに進む。
お客さんが料理を楽しみ始めたのを見計らって、ぷりんファミリーも楽しく食事を始める。楽しい会食の時間はこうして始まったのだった。
見た目と味がそっくりと言ってもそこは異世界、味の違いもそれなりにあって、真宙はその違いを楽しみにしながら食事に夢中になる。それでこの世界にやってきた理由も忘れてしまっていた頃に、ぷりん妹がじいっと真宙を見つめてきた。
「あんた、ここに何しに来たの?」
「えっ?」
その一言で我に返った真宙は、ゴクリとジュースを飲んで気持ちを落ち着かせる。そうして、改めてぷりんファミリーに向き合った。
「あの、色々と教えて欲しいんですけど……」
その真剣な目を見たぷりんパパは食事の手を止めると、優しい眼差しで真宙と向き合う。
「そうだね、何でも聞いていいよ。君の疑問には全て答えよう」
改めてそう言われて、真宙にも緊張感が走る。食器をテーブルの上に静かに置くと、真宙はゴクリとつばを飲み込むのだった。