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魔導少女ぷりん 第16話

 結局、ぷりんは真宙の家族に受け入れられて同居する事になる。部屋は真宙の隣をあてがわれ、彼女との同室を望んだぷりんは頬を膨らませた。それでも何とか説得してその日は過ぎていく。

 次の日、真宙が目覚めて部屋を出ようとドアを開けると、ちょうどそこでぷりんと鉢合わせた。

「わあっ! びっくりした」
「おはよ、真宙。よく眠れた?」
「う、うん……」

 まだ家に家族以外の人がいる事に慣れていない彼女は、ぷりんの笑顔に戸惑ってしまう。当人は無垢な笑顔を見せながらそこでじっと立ち止まっていた。

「ん、どうしたの?」
「これから朝の準備でしょ? 一緒に行こ」
「え?」

 ぷりんは真宙の腕を掴むと強引に洗面台へ。なし崩し的に一緒に歯磨きやら洗顔やらをする流れになった。2人で並んで歯を磨いて、うがいをして、顔を洗って……今までそれを1人でしてきた真宙は隣に誰かがいると言うこの状況に違和感しか感じなかった。

「はい、タオル」
「あ、ありがと……」

 ぷりんからタオルを渡されて、真宙もようやくこれからこう言う生活が当たり前になるのだろうと覚悟を決める。外からは小鳥たちの鳴き声が優しく朝を演出していて、朝の陽射しは家の中をやわらかく包み込んでいた。

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