ぷりんは頭を抑えてしゃがみこんだ真宙に近付いた。
「大丈夫?」
「私は……何て事を……」
真宙は自分のした事に恐怖を覚えて震えるばかり。ぷりんはしゃがんで彼女の頭を優しくなでる。なでなでされる事で落ち着いてきた真宙は顔を上げると、じいっとぷりんの顔をまっすぐに見つめた。
「で、改めて聞くけど、あなたって何者?」
「私はぷりんだよ。向こうの世界じゃ魔導少女って呼ばれてたかな」
「ぷりんって本名?」
「変かな?」
名前の真偽を問われたぷりんはニッコリ笑う。その無邪気な表情を見て、この話題を続けても無意味だなと真宙は思った。色々聞きたい事が頭の中から溢れ出そうになった彼女はすっくと立ちがる。
「ちょっと飲み物取ってくる」
「あ、じゃあ私、パルエールを出すよ」
「は?」
ぷりんはそう言うと部屋のテーブルに向かって手をかざした。その次の瞬間には2つのコップが突然出現する。コップの中にはピンクの液体が注がれていた。その魔法じみた現象を目の当たりにした真宙は目を丸くする。
「これを飲めと?」
「美味しいよ」
訝しがる真宙の表情を見たぷりんは、コップのひとつを取るとゴクッとそれを喉に流し込む。その仕草を目にした真宙は、この謎の液体がすごく美味しそうな飲み物に見えてしまったのだった。