• 恋愛
  • 異世界ファンタジー

破滅少女 あとがき

 あとがきと言いつつ、最終回の前にこれを書こうとしているのは愚かしいことではあります。まぁ、あとがきというよりは裏話という感じにしたほうが面白いのかなという思案がありましたので、その実現に向けて動き出した次第です。

 元々、結末自体は決まっているものでそこへと歩く道のりを描くものです。今、それを成しています。けれど、その結末は変わるかもしれません。元々過程も大きく変わってきましたから。

 大体、最初の構想ではユキはいませんでした。今の状況をみれば、そんなことはないと思わないものないですが、少女が独りで世界滅亡のために頑張る話が原案です。
 その原案は、凡人でも破滅願望だけでどこまでいけるのかということを考えるための者でしたけれど、よく見れば見るほど、私に似ている愚かなその子は世界への影響力を致命的に失い、何もできない人が見えてしまいました。行動すら難しそうでした。

 現実、大抵の者は、私を含めて、そういう人なのだとは思いますけれど、しかし、それでは世界が壊せない。少なくとも、何かしら虐殺はしてほしい。そう思えば、それを成すための武器が必要でした。

 なので、そのために最強レベルの性能を付与した少女を目の前に現れました。この辺りで、あ、恋愛小説にしようかとおもったのでしょうか。はてさて。
 けれど、この少女、最強すぎてあらゆる物事を単騎で突破可能な存在でして、直接戦闘能力は低いと思われますが、未来予知に近い予測力を持つ上に口も立つために、正面戦闘になっても、なんやかんや突破しそうな雰囲気がありました。

 まぁ、愚人の足りない頭ではそれほどのオーバースペックでもなければ、世界を壊すことなど想像も難しいものでしたから、あれなのですけれど。
 そのせいで元々の少女が必要なのか疑問に思い始めましたけれど、まぁいいかと思い書き出し始めました。

 今回の書き方はいくつかのチェックポイントを通す方式でした。中空を歩いていくのですが、小休憩ポイントも挟みつつでしたので、まぁそれなりでしたね。捧げた後が書きたくて始めたのに、そこら辺からどう書けばいいのか難しくて悩みましたな。今も悩んでいますが。

 書いてみれば思ったより最強少女は暴走するし、凡人少女は引き金としての役割を果たすし、2人とも結構面倒くさい子で、かわいい子たちです。本当にかわいい。幸せをつかんでほしい。でも、幸せを感じとるのが難しい子ですから、大変ですよね。

 というよりもミリアという子は、非情に私という要素が強い子でもあります。私の見る世界なのですから、私という要素は多かれ少なかれ存在するものなのですが、その中でもトップクラスでしょう。多分。違う点もおおいけれど。
 違う点がなければ、ユキのことを好きだなんて言えませんからね。それはそうなのですが。

 私が少女たちの記録を外部へと公開している理由でもあるのですけれど、とにかく認めて欲しいというのが根源的欲求なのではないでしょうか。ミリアはとにかく誰かに無条件の承認を欲していたように見えます。もしもこれが、こちら側の世界であれば、ミリアのような人は認めてくれる誰かに出会うことはないのでしょう。ですが、文字の世界でくらい、本当に都合の良い夢のような少女に認められて欲しいというのが、あります。あるだけですが。

 さて、ここからは完結後からお送りします。

 まー、そうですね。
 物語の解釈というのは読者に委ねられるべきものであるとかんがえているのであれですけれど、今回はどうだったのでしょうか。
 実際のところ、私も読者のようなものなのです。
 ただ傍目から見ているだけなのですから。

 しかし、分かっていたこととはいえ、ユキはミリアを殺せませんでしたね。最終回の前話で、私の見たいところは大体が終わり、最終回はエピローグのような心持ちであったことは否めません。
 しかしまぁ、思ったよりも幸せそうでよかったです。

 ひとまずこのあたりでしょうか。
 それでは、少女たちと、彼女達を見てくれた皆さんに感謝を。
 またいつか見合える日を願い。
 20240405
 

 過去に投稿されたあとがきの再掲です。過去の自分という遠き存在に期待して原文のまま記載します。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する