これは「孤立少女は叫べない」のあとがきなので、同作品のネタバレが含まれます。そんなにネタバレらしいネタバレもないと思いますが一応、警告しておきます。
今回の孤立少女は、第一目標として、世界との繋がりを維持するというものがありました。最近、どこにも上手く接続ができなかったので、これはまずいと思い、筆を取った運びになります。
そのため、今回の主人公は私が見やすいように好きになる要素が多い子を選びました。その方が楽だと考えたためですね。過去や思想の聞き取りも最小限で進めたので、少し怖くもありましたが、結果的にはとても好きになれる子でした。すごく共感しやすい。
第二目標として、この子の叫びを伝えたいというものがありましたが。そちらはどうなのでしょうか。結局は、まぁ「叫ぶことすらできない日がくるから」ということなのかもしれません。元ネタの原文的には「悲鳴を上げることすらできない日がくる」なのですが。
これで作品目標としては以上ですが、多分毎回話しているので、今回も話の軽いコンセプトについて話しますと、そんなに簡単に人は助からないという話でした。
どんなに幸運でも、一歩を踏み出さないといけないのではないかなと思います。そして、その一歩すら歩けない人だってどこかにはいるのかなという話だったのかなと思います。多分。
あともう一つ、孤立少女を書こうと思った理由があるにはあるのですが、まぁ第二目標に統合されたようなものですし、解説は避けようかなと思います。あまり気分が良い解説にもならないので。
まぁそうですね。そんな感じでした。
本当にリリアって大変というか。すごく応援してたのですが。やっぱりそうなるよねという終わりで、すごく悲しかったです。誰かの助けに乗っかれる子なら、こんなに私が共感しやすい子にはならなかったかなと思ったりします。この子が幸せになってくれれば、それ以上の喜びはなかったのですが。
でも、もしかしたらこの先に幸福があるのかも? どうなのでしょうか。幸福があればいいのですけれど。多分、無い気がします。なので、ここで完結だったわけですね。
あとジャンル分けはよくわからなかったので、ギリギリ失恋の話かなと思いまして恋愛にしておきました。違うけど。でも他にそれっぽいのないかなって……
というわけで最後に、そんな彼女の叫びを聞いてくれたすべての方と、なにより彼女自身に最大限の感謝をします。
20251027 ゆのみのゆみ