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2025年のまとめ(長い自分語り)

 2025年も残すところあと3日。年末年始の長期休みに入られたかたも多いのではないでしょうか。
 みなさま1年お疲れ様でした! ゆっくり羽を休めて新しい年を迎えましょう。

 年末年始も変わらずお仕事のかた。私がこうしてゆっくり羽を休めることができるのはみなさまのお陰です。
 小売業の方々、飲食・サービス業のみなさん、TV業界の方々、物流業界の方々、介護看護や救急・消防や警察のみなさん、社員さんからバイトさんまで、その他にもたくさんの働く人たちのおかげで、私の生活は成り立っています。本当に尊い!
 みなさんありがとうございます、そしてお疲れ様です。少しでもひと息つけられることを祈っています。

 そして家事育児に365日休みのない全国のお母さんたち!
 おせち料理は本来、忙しいお母さんがお正月くらいは楽できるように日持ちのするおかずで構成されている、という説があるそうです。
 だからいいんです、楽できるところは楽をして、甘えられるところは甘えましょう。がんばる母は強くて尊い!


 さて、みなさん2025年はどんな年でしたか?
 私はズバリ、「無意味な1年」でした!
 少し自分語りになってしまいますが、実は私は今、うつ病の治療中なのです。この1年転職にことごとく失敗し、今年の10月末に病名診断を受け、それからずっと休養しています。ろくすっぽ働かずに1年終わりました。これを社不といわずしてなんと言う。

 12月中旬からこのカクヨムアカウントで創作活動をはじめたのも、うつのリハビリを兼ねてという気持ちでした。

 うつになってとくに辛かったのは、楽しいという気持ちがなくなってしまったこと。なにより周りの人と同じ気持ちで物事を楽しめない、ということがすごくすごく堪えました。 とても楽しそうにしている人の隣で気を抜けば真顔でしらけてしまう自分が許せなかったし、「私はつらいのに自分ばかり楽しそうな姿をみせてきてずるい!」と逆恨みしてしまう自分自身も本当にいやでした。
 また、最初のうちは認知機能にも影響があり、文字や数字の羅列を理解できず、本はもちろん映画や音楽もまったく受け付けない状態でした。

 このふたつがダブルパンチで襲ってくるのが“小説を書く・読む”という行為で、私は創作活動そのものを楽しむことができなくなりました。
 はじめの頃はとってもつらくて、自分の状態を認めたくないあまり、無理して考えたり文章を読んだり書こうとしていました。でもやればやるほど、なにもできなくて落ち込みました。

 そんな中で、まず鉛筆を握るところから始めました。 紙と鉛筆だけあればものが書けた人生の初心に戻ることで、 執筆という形はとれずとも、少しずつ自分の生活のなかに“書くこと”をとり戻していこうとしました。

 そして書いてみようと思ったのが『俺的映画ベスト10』エッセイでした。 自分の好きな映画を語る、というコンセプトで、とことん自由に自分の“好き”と人生に向き合って思ったことを言葉にしていこうと思ったのです。
 振り返ってみれば映画エッセイとは名ばかりの、自分語りが8割をしめている駄作が出来上がりました。でもとても楽しかった!
 なによりも、文章を読むことも書くこともできなかった自分がひとつのエッセイを作品として完結させられたことが、とても大きな自信になりました。私は書くことができる、そして、書くことが好きなんだ、と、ポジティブな気持ちを取り戻すことができたんです。

 クリスマスに合わせて考えた短編小説『サンタさんの贈り物』も、とても苦心しながら書き上げた作品でした。自分本位な創作だとしても、自主企画にも参加させていただき、たくさんの方の目に留めてもらって、そして応援を押していただけたことがとてもありがたく、嬉しい気持ちでいっぱいです。

 今の私は正直、小説の中で「楽しい」を「楽しい」としか表現できません。「楽しい」をそれ以外の言葉や描写で表現することを自分の創作の目標かつ醍醐味としている私にとっては、致命的な欠陥です。
 この近況ノートももう5回書き直しています。言いたいことをまとめられなくて、そのうち自分がなにを書いているのか分からなくなってしまうのです。
 想像以上にもがき苦しんでいます。こんな自分がいやになる時だってあります。もしかしてうつは関係なくて単に執筆の才能がないってことなのかも、 って考えることもあります。
 それでも、その思いを綴るためにこうして筆をにぎり続けることが、今の私にとっては価値があることです。
 そして、どれだけ拙くても駄文でも、これが今の私に書ける100%の文章だ! と胸を張ることができます。

 プロ意識の高い作家さんからしたら「うつをいい作品が書けない努力不足の言い訳にしている!」とか「未熟だと分かっているものを人前に出すなんて物書きのプライドはないのか!」と呆れられるかもしれません。
 でも私はうつを言い訳にしたくないからこそ、筆をとり続けようと思います。そして今の私の精一杯の創作の形を、なにより私自身が認めることで、 次の一歩へと進んでいけると思っています。

 読むことに関しても、まだ本調子ではありません。 長い物語を追ったり、たくさんの登場人物を覚えたり、心の機微や表現を味わうことは私にはまだまだできません。
 そんな私でも心を動かされる素敵な物語があります。それはすばらしい作者さんたちによるすばらしい作品たちが、私の枯れ果てた頭と心を物語の海にいざない、潤してくれるからだと思います。
 創作ってすてきな世界だな、と改めて思います。


 自分に合う薬も見つけられたこともあって、うつの治療経過は順調です。主治医の先生、友人、なによりそばで支えてくれる家族には感謝しかありません。
 新しい年が来ることに不安でいっぱいですが、周りの方々に支えられていることを忘れず少しずつ社会復帰していきたいなと思っています。
 それに合わせてカクヨム活動も無理せず、楽しんでやっていきます! 読む方はマイペースですが、その分コメントや応援はよりフットワーク軽くしていけたらな、なんて思っています。

 お肉にはワサビの文章に触れてくださったカクヨムのみなさまにも感謝を! ありがとうございます!
 2026年もどうぞよしなに(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠♡

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