KADOKAWA Group

二汁一菜

★★★ Excellent!!!

墓の星／
かいまさや

そこは見渡すかぎり、正確な十字を模った墓標と石櫃のパターンがくりかえされる星であった…。
星は、ヒトの死によってつくられる。
かいまさや
★★★ Excellent!!!

みなもの緩衝／
かいまさや

水のりの半分ほど満ちた両手鍋を五徳にのせて、マッチ棒をよせてバナーに着火する。
湯気にかくされた架空のレシピ。
かいまさや
ささやかな架空の料理。
よすまし
★★★ Excellent!!!

美術部の天才に放課後ヌードデッサンされてます／
私犀ペナ

将来の夢は漫画家。 昔から変わらない夢を追いかけて、高校になって美術部に入った河岡翔。 しかし翔の絵の実力は、散々なもの。 上履きのデッサンをすれば、何かよくわからない板が出…
女の子に裸見られるんだったら鍛えておけば良かった……
私犀ペナ
★★★ Excellent!!!

あの夏に、置き去り　in関西／
布原夏芽

大阪北摂に住むわたしたち家族が、和歌山県の海水浴場に出かけるのはまる一年ぶりだった。 出発前、子どもが全員車に乗っているかを母は必ず確認する。 「もうお母さん、誰かおらへんかっ…
海辺にちらつく見知らぬ少年の影。私たちは不確かな記憶と共に生きている。
布原夏芽
★★★ Excellent!!!

んだの。／
ぴとん

文化祭の準備中、ピンクのマーカーが切れたので、女子高生工藤ミナミは自転車を走らせて買いに行く。
田舎の女子高生と夏の海。ただそれだけの話。
ぴとん
★★★ Excellent!!!

渡し船の上の恋／
浅井誠

　2000年代後半。主人公、大野蓮(おおのれん)は、広島の倉橋島という島に住む高校２年生。 　彼はいつも本土の学校に通う際、渡し船に乗って登下校をする。 　しかしある日、いつもは…
美しさと、もどかしさと、少しの懐かしさ
浅井誠