2024年6月11日、気が触れたように書き始めた「チビと私の平々凡々」。
書き始める最初から、先にプロットを作ろうという気がなく、「辻褄合わなくなったら考えよう」ととりあえず書き出し、気づけば20エピソード分のたたき台ができていた。公開したのに尻切れトンボの執筆挫折したくなくてこれまで公開してこなかったのに、この当時の私は気が触れていたんだ。きっと。
「うはははは!こんなに書いちゃった!公開してしまえー!」となったのだ。
そう思ったのがたまたま切りのよい日付、2024年7月1日直前だったこともあり、まず「小説家になろう」に投稿を開始。追いかけて「カクヨム」「Nolaノベル」にも投稿した。
そして今日、2025年8月15日、「チビと私の平々凡々」の『本編』としての区切りをつけられた自分を褒めたい。
書き始めた当初、どうやって終わらせるのか考えてなかったから!
そんな状態で、よく書いたと思う!
自分で褒めよう。頑張った!(笑)
無謀だったが、不時着できた感じです。
この作品を書き始める頃、ネット小説でライトノベルのファンタジーものを漁って読書してました。
「なんでライトノベルなどに出てくる竜って、西洋竜(ドラゴン)の姿が多いんだろう?」、「東洋竜だったら翼がなくても空中浮遊するじゃん?」という非常につまらないことを思っていたのを思い出します。たまたま読んでいた作品に登場していた竜が、西洋竜(ドラゴン)ばかりに偏っていただけなんだと思います。
くだらない思いはどんどん転がって、「いっそ魔法があるなら翼がないまま飛んでもよくね?」となり、頭の中に生まれたのがティラノサウルスをベースとしたチビ。
翼がなくても空を翔ける姿がカッコ良さそうだと続いて生まれたのがオニキス。可愛い系もほしいなとフェフェ、キィちゃんが生まれ、重鎮みたいな存在がほしいとゴゴジを作り、オパールやセイ、フクロウたちと、頭の中にどんどん人外キャラクターが作られました。
もともと数年前から小説執筆チャレンジはしていて、数作品を書いているものの未だに塩漬け未発表。私の本来の性格上、公開したのに尻切れトンボの執筆挫折したくないきもちが大きく、完結したら公開しようと書き溜めているものたちがあります。しかし、家族の急逝に伴い、物語が頭の中で止まってしまい、執筆進行できなくなっていました。
「チビと私の平々凡々」は、実は執筆挑戦のリハビリみたいなつもりの軽い気持ちでした。
書いても5万字、多くても10万字もいかないだろうなんて思いながら書き出したのに、どうして60万字弱まで文字を積み上げることになったのか。作者自身、わかりません(苦笑)
当時読み漁っていたのが、異世界転生または異世界転移の魔法ありの世界のものばかりで、一気にそれらの作品を百冊くらい読んだら、あまりにも同じような設定に飽きてしまいまして、少しジャンル違いのものも混ぜて読んでいればよかったんじゃないかと反省してます。
例えるなら、過剰摂取による一時的拒絶反応、みたいな。
同じことを推理小説でもやらかします。そして、しばらく推理小説いらんーとなります。
どちらも反省したことを忘れる頃に同じことをしでかします。これが私の読者スタイルなので今後も学ばないでしょう(笑)
だいぶ話しがズレましたが、リハビリ気分で書き出した際、内容の方向性やジャンルは考えねばとぼんやりと基礎を考えました。
上述の通り、当時のわたしは異世界転生と異世界転移ものの過剰摂取一時的拒否モードにあったので、そのジャンルに属さないものと決めました。
天邪鬼な私です。
次に、異世界ファンタジーに多い、生活水準が高度ではない中世ヨーロッパ風にはせず、日本の生活水準ベースにもう少し高度でもいいのでは?くらいの世界観を構築。
ファンタジーものに多い「魔法」は、使いようによっては何でもアリになるので、人は使えないと決めました。
ここまでの基礎設定時点で、昨今のネット小説でもっとも読まれやすいジャンルから脱落なのは覚悟しました。
前々から私が書いている作品は三人称または一人称視点入れ替わりもので、読書していた作品でも「そういや、最近、完全一人称の作品って会わないなぁ~」なんて思ったのが、自分の首を絞めることに。
「よし!主人公視点からしか書かない」という条件を自分に課し、これがとてつもない苦しみになるとは思いもしませんでした。
別視点のエピソードをいれたら説明しやすいのにできねぇ!
三人称にすればよかったー!
一人称の別視点あり進行にすればよかったー!
なんで私は主人公視点絶対にしたんだー!
何度も挫けそうになりながら、2ヶ所くらいに妖獣だけの会話文節がありますが、どうにか本編最終エピソードまで主人公視点を貫いたので、自分を褒めます。
しばらくこんな執筆制約を作らないぞ!(苦笑)
そんなこんなで書き出した「チビと私の平々凡々」。
この物語のタイトルは「チビと私の平々凡々」ですが、読み進めて「どこが平々凡々なの?」という突っ込み待ちで書き進め、本編が終わるまでどなたからも突っ込みがありませんでしたが、ここにバラします(笑)
主人公リリカ、振り回されっぱなしです。
でも、ここまで振り回す予定はなかったんです。
パソコンのキーボードを叩く指の向くまま勢いのまま、叩きながら先々考えずにネタを作って、思いがけない事件を生んで、「どう回収するんだ!」と、かなり悩んだのもいい思い出です。
ライトノベルは娯楽作品。楽しく読めるのが一番。
架空小説であれ、漫画であれ、そこから知ることはかなりあります。
漢字を知る、表現を知る、知識を知る──
そういうところは意識したつもりですが、力不足は否めません。引き続き頑張っていこうと思います。
「チビと私の平々凡々」本編をお読みいただけた方、本当にありがとうございました。
このあとがきから本編を読んでみようと思ってくださいましたら、たいぶお時間を頂戴しますが、「チビと私の平々凡々」の世界が、読者様の好みに合うことを祈るばかりです。
「チビと私の平々凡々」本編としては、リリカにある謎の記憶が何かを回収できたところで区切ることにしたのですが、
……で・す・が!
区切った上で番外編を書く予定でいます。続編とはせず、番外編にします。
なので、一度、完結フラグは立てますが、番外編を書き出したら連載中に戻します。そう遠くない未来に、番外編をお披露目できるように頑張ります。
「チビと私の平々凡々」の番外編以外にも、塩漬けしている作品を読み返して世に出せないかと書き直してみたり、別の新作も書き出しています(プロット?ナニソレ美味しいの?←またやらかしてます)。
どれが一番早く公開にこぎつけられるかわかりませんが、「チビと私の平々凡々」の番外編でも、別の作品でも、またお会いすることがあれば、どうぞよろしくお願い申し上げます!
あ……。
「チビと私の平々凡々」を本編完結できたので、読み返しながら、過不足修正も頑張ります!(滝汗)
── 愛賀 綴 / Aiga Tsuzuru ──
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