公開しているこちらの作品についてのお話です。
https://kakuyomu.jp/works/16818093093590731749〇作品について
たしか突然「おにロリ書きたい!」となって構想を練り始めた話でした。あとは人が死なないけどあんまりハピエンぽくない話を書きたかった…ような……。とにかく人が死なない自創作を一本書きたかったんですよね。自創作、人が死にすぎなので……。
元々相互依存気味の関係性が好きだったので、久しぶりに原点回帰も兼ねてそういう話を書こうかなと思ったのもあります。書いてて楽しかったのですが、途中で楽しくなりすぎて想像の数倍くらい神楽とかみさまの関係性が湿っぽくなってしまった気がします。
〇各キャラについての話
・甘野神楽
本作の視点主の青年です。かみさまに出会ってかみさまに狂わされた男です。
神楽は母親が死んでしまったことで、自分の趣味などを抑圧してくる父親とふたりで暮らすことになってしまった訳なんですが、そういう境遇になってしまったからこそ、自分の趣味を、ありのままの自分を肯定してくれるかみさまに依存するようになります。神楽にとってかみさまはまさしく生きる理由であり、かみさまの隣は、大切な居場所だったわけです。
だからこそ神楽は、かみさまのために自身の全てを捨てられました。神楽にとっては、かみさまを失うことより痛いことも苦しいこともなかったわけです。
その依存を、神楽は「愛」だと言います。愛してる、そうかみさまに伝えます。
神楽自身も「どこかで狂ってしまった」と称する仄暗い感情を抱えて、しかしそれでも幸せを感じながら、神楽はずっと、かみさまの隣で生きていくのでしょう。この物語はきっと、神楽にとってのハッピーエンドなのです。
・かみさま
本作のヒロインです。今回かみさま視点の話をWeb上では公開しない関係で、ここではあまり多くを語れませんが……。
かみさまはかみさまで長い間、寂しさを抱えていました。
ずっと言えなかった寂しさを、苦しさを、うっかり神楽の前で零してしまったことから、かみさまは、神楽に人として生きる道を捨てさせてしまいます。そしてそれは、かみさまにとっての大きな傷となりました。
神楽のことが大事で大好きだから、神楽にこんなことをして欲しくなかった、だけど神楽が自分の隣に居てくれるのは嬉しい、というような、相反する感情を抱えて、かみさまは存在し続けることになるのです。
以上、ざっくりとした自己解釈文のようなものでした。
例によってこちらはあくまで私の解釈ですので、読まれた際はお好きなように解釈して頂ければ幸いです。