https://kakuyomu.jp/works/16818093091353786738/episodes/16818093092076364194 1週間経っての公開。
載せてもほとんどPVに変動ないので、もう自分との戦いですよ。
で、テスカトリポカ読了しました。
おもしろかった。金とドラッグと暴力渦巻く犯罪組織の躍進の話。メキシコで麻薬密売組織をやってたボスが敵対勢力に組織を潰され、裸一貫で国外脱出、インドネシアで様々な出会いを経て、日本で再び一旗揚げる話。
まあ、一旗っていっても、殺し屋育成したり、犯罪なんですけどね。
荒唐無稽な話に見えるけど、圧倒的なディテールの描き込みで、それを感じさせないのがすごい。やってることはえげつないけど、ついつい応援したくなっちゃう。
ただ、登場人物の大半がドラッグ常習者。
何の脈絡もなく、合間合間にドラッグ使ってる。物語のターニングポイントになる示唆を与える善人枠の人も、図らずも組織に取り込まれ良心の呵責に苦しみながら、若者だけはなんとか助けようとする――けど、結局ドラッグやってる。たくさん人が死ぬけど、別にドラッグやってたから死ぬわけでもないし、幻覚や常習性の描写も少ししかないし、物語的な制裁がないままただの風景描写的に描かれてる。
いいのかなあ。
中学生が通う学校の図書室にあって。
「こんな普通にドラッグ描写してたら、別にやってもいいんだと中学生が思ってしまうザマす!」とか思っちゃう。
拷問したり、生きたまま掻っ捌いて心臓抜き出したり(アステカ文明だしね)、残酷描写も盛りだくさんあるけど――まあ、そっちは真似したくても真似できないでしょうし……
一昔前にスカイクロラで喫煙描写が多すぎると禁煙学会がクレームした、みたいな話があったけど――うーん、これは同じ文句なんだろうか。
我ながらつまらん大人になってしまったものだ……