本日、「異世界ハーフの仕立て士見習いですが、なぜか若君の胃袋を掴んだようです」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889459314第55話 プリクラ を投稿しました。
写真は魂を取る。そんな世界から来た若君、初のプリクラです。
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驚いたことに、本日コンテストの週刊ランキング10位です!
もうこれ、後にも先にも、最高記録じゃないでしょうか。
それもこれも、読んでくださる皆様、応援(ハート)して下さる皆様、そして評価(星)をしてくださった方々のおかげです。
個別にお名前を挙げてよいものかわからないので書きませんが、本当にありがとうございます。
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さて、昨日に引き続き前話(54話サロン)の裏話です。
SSにもならない程度の話ですが、54話まで読んでいて、他者視点にご興味のある方のみどうぞ。
今回は葉月視点です。
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菜々のカットが終わるのを待ちながら、本当は説教の一つもしようと思ってたのよね。親友に何してくれてるのよ!って。
私は菜々の想い人を上から下まで観察する。
あの子の好みではないけど、客観的にはスゴイイケメンだ。
でもさ、菜々は気付いてないのかな。この人、めちゃくちゃ菜々のことしか見えてないじゃない。足とかヒップラインとか見せない国だなんて言ってたけど、彼が気にしてるのも見えてるのも菜々だけ。ミニスカ生足の私はもちろん、ここに来るまでにすれ違った女の子なんて、全く目に入ってないのが丸わかり。
菜々を傷つけたことも、あの子が髪を短くしたことも辛くて、この人ショックで死ぬんじゃない?って思えてきた。半分冗談だけど、でも思い詰めてる感じがする。
これは、私が責める出番ではないわ。
でも文句の一つや二つ言うけどね。
素直に頭下げられちゃったから、それ以上言えないけど。
ちょっと意地悪したくて、菜々の写真を山ほど見せた。
高校は共学のくせに八割男子だったから、私とのツーショット以外はほとんど男子が入ってる。
恋愛はなくても、あの子、みんなから可愛がられてたんだよ。
それを見せつけたかったのかな、私。
その時サロンの上のカフェで働いてるパパが、ホテルプールのペアチケットを二枚くれた。友達の分もって。
ウィルさんが見た目も仕草も王子様見たいだから、パパちょっと引いてた気がするわ。
「ねえウィルさん。この国をもっと見たいよね?」
「あ、ああ」
「私、明日デートなの。菜々もプールに誘うから。――ウィルさんも菜々とデート、する?」
「え……」
「私はあの子が大事。あの子を大事に思ってるのはあなただけじゃない。見ればわかるよ。菜々のこと、好きでしょ? ならあの子を傷つけないで。大事にして。チャンスを上げるから」
「葉月?」
「勘違いしないでね、あくまで選ぶのは菜々だからね」
それで、このまま二人で日本に住んじゃえばいいんだわ!