面白いアニメにはたいてい飛び抜けてすぐれた神回が存在します。
視聴者に作品を見てもらうためには第1話の出来が最重要ですが、神回の存在もそれに劣らぬ重要さがあるのではないでしょうか。
私は今季再放送されている『魔法少女まどか☆マギカ』と『響け!ユーフォニアム』を見ています。両方とも劇場映画化された人気作で、もちろん神回があります。
まどマギにおいては第3話「マミさんの首チョンパ回」であり、ユーフォでは第5話「ライディーン演奏回」です。この神回があることにより視聴者はぐっと物語に引き込まれ、「このアニメはすごい」と思い、最後まで視聴することが決定的になるのです。
小説においても同様のことが言えるかもしれません。
書き出しの重要性はどれだけ言っても言い過ぎではありません。極論すれば、読ませるためには「書き出しがすべて」と言ってしまってもよいかと思います。印象的なフレーズを込めた文章を書き、「あ、これいいかも」と読者に思ってもらうのです。
しかし読み始めるだけではなく、最後まで読んでもらうためには、比較的序盤に神回をつくることが必要ではないでしょうか。クライマックスに匹敵する盛りあがり、心を鷲づかみにするエモーショナルを書き、「これ本当に面白い」と感じさせるのです。期待値を爆上げ。最終回まで読んでもらえる可能性が高まります。
以上、自作の出来を棚上げにして、神回理論なるものについて語りました。いちおうカクヨムコン11に出す予定の長編には神回的なものを入れているつもりですが。第16話です。ちょっと遅いかもしれない。
第3話に神回があると理想的ですね。それはまどマギの成功が証明していると思います。ただし全12話のアニメの第3話で、話数の多い長編小説と同列には語れないかもしれません。