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ゼロ文字は避けたいが無理はしない、今日は「黒蜥蜴」と宝石のお話

昨日のバイトで、精神的・体力的に死にかけまして。

今日は休みなのですが、17時前に起きた私は、親しいパートリーダー的なおばさんに「徒歩2分のコンビニに行きたいが、行けない。ごはんと栄養ドリンクほしい」的な泣き言LINEを送りました。体調悪いことを知らせていれば、明日の業務内容を配慮してもらえると思ったので。
すると、早速お返事が。「いま、Rちゃんに連絡ついて、ごはんと栄養ドリンク買って行ってもらうから」と。
Rちゃんは仲のいいバイト仲間で、まだ学生さん。午前中は授業、夜からシフト入ってるのに、合間に物資を持ってやって来て、犬の散歩までしてくれました。

あなたたちは神ですか(´;ω;`)ウゥゥ
そんなおふたりの優しさに応えるため、今日の文字数は少なめでいきます。

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『呪われ令嬢』の作中で、「黒蜥蜴」という組織を出しました。
名前の由来は、TVドラマ江戸川乱歩の美女シリーズに登場する、女怪盗黒蜥蜴。女優小川真由美さんの演じる黒蜥蜴が、子ども心にカッコよすぎまして。
照明をバッチバチに焚いてお肌のアラを飛ばしまくった昭和のドラマ。現代の4Kテレビとかで見ると面白くないと思います。あの時代だからこその良さがあります。
私は同シリーズを、主に天地茂主演のドラマで見ていました。ですが人気作ですので、別の方が主演を務めて製作されたりもしています。
「黒蜥蜴」も別の方のバージョンがありまして、こちらは我が子を奪われた女性が自ら黒いトカゲの刺青を彫って怪盗黒蜥蜴となり我が子を探す、というストーリーが付加されていました。
拙作は、その雰囲気を頂戴しております。

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さて、女怪盗黒蜥蜴は宝石泥棒です。テレビの中のキラッキラな宝石たち、まぁたぶん偽物だと思いますが、これも子ども心をくすぐられました。

私の祖母、母、叔母とも、昔は宝石店で貴金属を買う人でした。祖父がちょっとお金持ちで、そういう文化があったようです。

※注意※
決して推奨はしません。宝石は財産にはなりません。CMとかでよく見るリサイクルショップでは、宝石の価値や貴金属としてのデザイン性は無視して、金やプラチナなどの重さで買い取り価格が決まります。つまり、宝石というものは買う時はお金がかかるけれど、売るときには安いのです。きちんとした美術商では違うのかもしれませんが。

私が中学生になるとき、その制服や教科書一式を新品で揃えるか否か、というレベルで貯蓄していなかった母。いろいろと言いたいことはありますが、子どもの頃に自然が生んだ美と人間が生み出した芸術の融合に出会えたことは幸運でした。

以前にちらっと書いたかどうか疑問ですが、私はおそらく他人より五感が鋭敏です。
旅行というものにいい思い出は少なく、某ネズミーランドは往路の新幹線で乗り物酔いして何も食べられず、どこぞの夏祭りでは人酔いしてぐったり……という感じです。しかし、疲労感は半端なかったものの、梨&葡萄狩り、地引網、夏の川遊びはとても楽しかった。自然と触れ合うのは心地よいのです。

宝石も、私にとっては自然の一部。あの小さくて冷たい石の中に、地球の生命と歴史の輝きがあります。硝子とは明らかに違うんです。照明の効果でもない。宝石自身が、まるで恒星のように輝いている印象を受けます。

大人になって、ある有名なデパートにある宝石店に行ってみました。「買わないけど、覗いていいですか?」と店長に許可貰って(笑)
こちらはカラー石の専門店。店長がカラー石好きで、希少石の買い付けのためにしょっちゅう海外に行ってるそうです。出会えて良かった。

私のお目当ての宝石はスフェーンという希少石。実物を見たことがなかったので。期待通り、ありました。高級車一台買えるお値段の、もはや美術館に飾られているレベルの首飾りが! これつけて歩いたら肩こりと緊張で死ねる。

一般的には緑色、黄色やオレンジ色のものもあります。その特徴は、ダイヤモンドに匹敵する屈折率と、それによるファイヤと呼ばれる虹色の輝き。鮮やかな黄緑色の石に光が当たると、光の屈折が起こってプリズムのように光るのです。

雨上がりの初夏の新緑を頭上に眺めると、太陽の光が斜めに差し込んでうっすらと虹が輝いている――そのぐらいレアかつ美しい宝石です。

今書いてて思いましたが、『虹の女神』のインスピレーションはここからきてるっぽいですね。幼い私は、宝石の輝きの中に女神を見たのでしょう。頭は大丈夫か。

画像にスフェーンアップしておきます。この鮮やかな濃い緑、強いファイア。これこそ高品質のスフェーンです。

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ちょっとぐらい小説の話を。
各キャラの瞳を宝石に置き換えるとこうなるリスト。
宝石名は地名に関するものが多々あり、異世界では使えないのであくまでネタですが。

= 虹の王国 =

◇アルフェリム…アクアマリン
◇アルナール…スファレライト
◇レオニアス…ロードクロサイト(激レアの透明度の高いもの。一般的には乳紅色)
◇聖教皇、精霊の皆さんの片目(蒼色)……アウイナイト
◇シアン…アメジスト
◇ミラーノ…ネフライト(翡翠)の暗い色

= 『呪われ令嬢』 =

◇ロアーナ…アメトリン(アメジストとシトリンが同じ石の中に存在するためグラデーションがある)
◇ヴィサルティス…スファレライト
 ↑ 作者の中で、猛獣の金色の瞳と言えばこれなんだと思います。シトリンではちょっと弱い

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以上、落ち込んでいる私のために、美しいお話を書いてみました。

4件のコメント

  • スフェーン!! 素敵ですよね。見ているだけで身体が熱くなるような、そんな輝きを感じます。「雨上がりの初夏の新緑を頭上に眺めると、太陽の光が斜めに差し込んでうっすらと虹が輝いている」素晴らしすぎる表現です。まさにそんな、力強い虹色の輝きですね。
    宝石の中に女神を見たって良いじゃないですか。それが今の物語に繋がっているわけですし!^^*
    スファレライトも炎を感じるファイアを持っていますね。一方で加工が難しいほどに脆いという。語源は「嘘つき」にして石言葉は(複数ございますが)「幻惑」……これだけで、石にちなんだキャラ作りができそうです←
  • イオリ 様

    わぁ、お越しいただきありがとうございます!ちょっとイオリさんみたいな面白い近況ノート目指してみました(笑)

    虹の女神に「スピネル」と当て字をしたことから、たぶん宝石からインスピレーション受けたんだろうなとぼんやり思ってましたが、この記事を書いて納得しました。
    頭のおかしい私が生み出した物語が、誰かにわくわくを与えられているのなら、いいことですよね。うん。

    やはりファイヤがあると輝きが違いますよね。黄色の宝石は多々ありますが、「金色」と呼べるものは少ない。その中でも色味を見ていくと、シトリンではない、イエローダイヤも違う、となり、行きつくところはスファレライトになりますね。

    石言葉! そう、沼りそうなので詳しく調べてないけど、絶対面白い。いつか宝石をモチーフにしたキャラクター作ってみたいです。
    実は頭の片隅に、ダイヤモンドとルビーとサファイヤに囲まれて肩身の狭い思いをするブルーカルセドニーという設定がちょっとあり、私が御作のカルセドニーを応援している理由のひとつです。まぁ彼なら名だたる宝石を謀略と実力で蹴散らしそうですが(笑)
  • 遅れてこっそり。
    ワタクシも宝石好きですよ、但し自然石の。
    ミネラルフェアとか、カードや現金持ってっちゃダメなやつw

    睡眠障害や体調不良だと気持ちも引っ張られやすいので、ご自愛くださいませ。
  • 改案堂 様
    長年睡眠障害とお友達。とはいえ、最近マシになってたんですけどね。
    高級カラー石専門店、思わず買っちゃおうかなと思いましたよ♡
    ただ、古いお店なので、デザインも古く、若者がつけるにはちょっと、というところで踏みとどまりました!
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