https://kakuyomu.jp/works/7667601419863657773/episodes/822139838884962374
「ゆき」が生まれ故郷であるのに会津若松を訪れるのを躊躇った訳は、故郷を離れる直前に不幸が重なったためでした。
楽しかったり嬉しかったりした思い出は既に遠く「ゆき」から離れ、辛い思い出が残ったのでした。
でも、「ゆき」は「たけ」との約束を果たすため、また、故郷とちゃんと別れを告げるために会津若松に訪れることを決心し、歩きだしました。
会津若松に戻った「ゆき」の心にはどんな思いが巡るのでしょう。
これからもよろしくお願いいたします。
※中村半次郎が被っていた黒い毛の被り物について
唐の頭または舎熊と呼ばれる兜に付ける、ヤクの毛を染めて作った装飾品。
戦国時代から見られ、幕末の戊辰戦争においては、土佐、薩摩、長州の三藩の主に部隊長以上が身に付けていて、土佐藩が赤色、薩摩藩が黒色、長州藩が白色に毛を染め、それぞれ赤熊(しゃぐま)、黒熊(こぐま)、白熊(はぐま)と呼んだそうです。