• 異世界ファンタジー
  • 恋愛

【真夜中の創作話#11】最近の悩み〜感受性って減るものらしい〜

『アッシュと11人の家族』今週は、
168話 アッシュ&ハイジチーム①
169話 アッシュ&ハイジチーム②
170話 再会・小人族のグレイ①
171話 再会・小人族のグレイ②
172話 再会・小人族のグレイ③
173話 空からの乱入者①
174話 空からの乱入者②
上記の通り投稿しております。
少しでも楽しんでもらえましたらうれしいです。

今回は創作者として個人的な悩み、かっこよく言うと創作者の定めについてお話させて頂きます。
よろしければおつき合いください。


副題にもある通り、感受性って加齢によりどんどん衰えていくみたいです。某少年雑誌の漫画家先生が仰っていたとか。だからセリフはすごく考えて書いているとか。

そういえば『ハウルの動く城』のソフィーばあさんも「年を取っていいことは、驚かなくなることね」と言っていました。


かくいう私も感受性の衰えを実感しております。特に喜怒哀楽の“喜”。
中学時代なんて仲のよかった先生から「君たちは箸が転がっても笑うね」と言われるほど笑っていましたし、なんでも楽しんでたように思いますし、ふざけるのもバカも遊びもよくやってました。

それは無知だったとも言えます。
今はいろんなことを知って、見えるようになって、自然とふざけなくなりました。良くいえば大人になった。でもその代わり、心が動かなくなった。そう思います。

“哀”も確実に減ってきています。親戚のお葬式に出ても、涙は出ません。お疲れ様です、ゆっくり休んでください、と思うだけです。
これはもしかしたら私が進んでしまっているのかもしれませんが。心を壊してから、悲しみや苦痛は感じないことが一番の防衛だと学びましたので。

ですが個人差はあれど、感受性の衰えは誰の身にも起きることかなと思います。


それを考えたら、小説家の寿命って思っていたよりも早いかもしれないって考えたんです。
特に過激なものは書けなくなる、という話も耳にしました。理由は様々あるでしょうけど、体力的にも精神的にも過激なものは力を使いますからね。
私の尊敬する映画監督も、晩年の作品はおだやかなものばかり描かれております。

それが悪いって話ではなく。
おだやかな作品でもおもしろければいいんです。
ですが――ここから私個人の悩みになります。


私にはずっと書きたい話があります。それを書きたくて『浮遊の魔法使いヨワ』からはじまり『アッシュと11人の家族』までを書いて、文章を磨きつづけてきたのです。
はっきり言ってまだ、私の文章は洗練されたとは言えないと思っています。
ですが感受性が衰えるものなら、今のうちに書きたかった話を書いておきたい。バトルもので過激なシーンもあるので余計に焦ります。

でも未熟な文章力のままでいいのか!

と、悩んでいるわけです。
さらにそれをずっと書きたくてやってきたので、書いてしまったら燃え尽き症候群になりそう、という不安もあります。


あー、でも書いたほうがいいよなあ。
自分のタイムリミットもそうですが、環境のタイムリミットも怖いです。私の年齢になってくると親の介護のことも考えはじめなければならないわけで。
もし介護が必要になったら、執筆時間は激減です。生活&精神不安定で満足なものを書けるかどうかもわかりません。

でもバトルものつづくのもツラい……。
本当に悩ましいです。


人のこと言えませんが、みなさんも一日一日を後悔せずにやりきってくださいね。あ、でも無理は絶対にダメですよ。それは近道じゃなくて遠回りです。

悩みを聞いて頂き、ありがとうございます。今週は三連休ですね。皆さん良い週末を!

3件のコメント

  • 拝読しました。
    確かに年をとって感受性は減ったように感じますね。
    でも、あくまで私見ですが、感動することが減ったというより、人生経験を積んだことで真新しいことが減ったことも関係しているような気がします。
    ですので、チャレンジすることが大事なんじゃないかなぁ、なんて思っています。私も仕事三昧な生活をしていたところから小説を書き始めて世界が広がり、今はイラストそして漫画と新しいことに挑戦しています。その経験を通して感じたのは、感受性は無くなったんじゃなくて、眠っていたんじゃないかな、ってことです。
    新しい挑戦をすることで、また起き出すんじゃないかなぁって。
    だって、今私は絵を描いていて「楽しい」ですから。上手く描けなくてしんどい時もあるし、何も浮かばなくて苦しい時もありますが、その七転八倒してる時も「楽しい」んですよね。
    上手く言えませんけど、新しいジャンルを書いていくことで、それが刺激になり、また感受性が湧いていくんじゃないかな、なんて思ってみたりします。
  • 紺野さん、こんばんは(*´˘`*)
    いつも応援をありがとうございます。

    副題に惹かれてスイスイと読ませていただきました。
    感受性のお話はもちろん、介護の件で共感することがありコメントを失礼いたします。

    少し年齢層は開くのですが、家の都合上、私は祖父の介護をしています。親とはまた違った感覚ではありますが、約10年みんなで支え合ってきました。

    その間はトラブル、喧嘩、話し合いのオンパレードですし、楽しいことはあるにはありましたが、人間としての優しさが削がれていく感覚はあります。

    でも、完璧でなくていいのが介護です。
    例えば「昨日背中拭いたから、今日は腕だけでいいや」
    これに尽きます。

    私の知り合いには、もう疲れ過ぎて部屋中に大便があるけど掃除する気力すら無かったという人もいるほどの世界です。

    人と人の深い絡みの後ですので、頭がパンク寸前や、実際になることもあるかと存じます。
    でも、本当にゆっくりでも1言、物書き用にメモを残したり、物語の1文でも書いたりした時はその世界に没頭できる。

    紺野さんが仰るように無理は禁物ですが、少なくとも私は、介護をしてきて執筆を休みつつでも続けて良かったかなと感じています。
    自分の好きな世界を作れて、そこでリラックスできるという良い意味で逃げていたので。

    もし不快感を与えてしまったら申し訳ございません。
    私は執筆をはじめたばかりの若造で、本当に未熟な人間ですが先ゆく文豪様を尊敬しております。
    微力ですが、応援を。
  • いつも面白い物語をありがとうございます

    紺野さんの文章は洗練されていますよ
    「私の文章は洗練されたとは言えないと思っています」
    とのお言葉ですが、読者から見て良くなっていますよ

    ロードスターからアッシュの期間で文章が変化しています

    1 世界観がより広大に描かれていること
    2 地の文の読み心地がやわらかく長文が読みやすくなったこと
    3 複数のキャラクターが描き分けされセリフの躍動感が高まったこと

    これらの点から洗練されていると言えます

    描きたいものは「バトルもので過激なシーンもある」とのことですが
    ロードスターのレースとアッシュのバトルシーンはどちらもすごいです
    動きの激しい描写は本来は困難ですが、見事に描かれています

    紺野さんの文章力は「自分の世界を伝える」基本が強いです
    なので未熟でなく成熟にあります
    一読者として描きたい世界をいずれ見せてほしいです
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する