私は、純粋な異世界モノというジャンルに憧れつつも、
これまで二の足を踏んでいました。
正直、異世界モノって大変そうじゃないですか?
独自の世界観、複雑な魔法体系、多種多様な種族……。
それらを綿密に組み上げるのは、
正直、今の自分のレベルではハードルが高すぎると
逃げ腰になっていたんですよね。
また、異世界モノとは別に
どうしても書いてみたい「型」がありました。
それは、スケールの大きな勘違い、壮絶なすれ違い、
ボタンを全開でかけ違えたまま突っ走るコメディです。
最初は現代を舞台に書こうとしました。
だけど、現代で「勘違い」を成立させるには、
心の動きや状況にごまかしが効かない。
これまた、難しいなあと感じました。
そこで、少し打算的な考えがよぎったのです。
「異世界なら、多少の齟齬があっても
『そういう設定(魔導的な何か)』で押し通せるんじゃないか?」
……そうです。
そんな「ご都合主義」と「打算」が、
この物語が生まれたきっかけなのでした。
そうして書き始めたのが本作です。
「作家のボヤキ」が「魔王軍の作戦指令書」と勘違いされる、
救いようのないボタンのかけ違い物語。
打算から始まったはずなのに、気づけばかなりの話数を
書き溜めるほど熱中していました。
売れない作者の嘆きを自分自身に重ねていたのかもしれません。
結果として、私のレベルの低さを逆手に取った、
スケールの大きな勘違いコメディが完成しました。
お楽しみいただければ幸いです。
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「ボツだ。ここで殺そう」と呟いたら、魔王軍が国を滅ぼした
~スランプ作家の執筆メモが、最強の作戦指令書に誤読される~
https://kakuyomu.jp/works/822139843836522298