• に登録
  • 異世界ファンタジー

てりやきおいしかった――リコ・キヌカワ

 中火だ。
 じゅうじゅうと、食欲をそそる音。

 なんとなく、懐かしさを覚えた。

 アドラムがリジル家に引き取られる前の、最後の晩餐。
 フライパンが肉を焼く音は、苦い思い出か、あるいは甘い思い出か。


 両方、だな。多分。
 今や、実家に顔を出そうと思えば出せるのだから。
--
カイムスフィア・ガストロノミィ~異郷の一皿~
https://kakuyomu.jp/works/2912051598421957319

カイムスフィアの、食にまつわる短編集。不定期連載。筆者が美味しいもの食べたら話数が増えます

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する