皆々様、お元気でしょうか。こちら地獄は今日も元気に煮えております。硫黄と不満の匂いが芳しく、魂の焦げる音もリズムを刻んでおります。嗚呼、現世の喧騒が恋しいこと!
さて、最近の地上の愉快な出来事といえば――“選挙に行かない者が政治に文句を言う”という、禁断の二重奏が人気沸騰中。どうやら「投票所が遠い」とか「誰に入れても同じ」といった魔界でも却下されるような言い訳が常用されておるとか。いやはや、悪魔も顔負けの開き直りっぷり。
我が魔界では、投票に行かぬ者は“地獄の一丁目・言い訳通り”に強制送還。彼らは永遠に「でも俺は現実を見てるだけやねん」と唱えながら、熱々の無関心スープで茹でられるのです。選挙権を“無視”という名の刃で突き刺すとは、なかなかの趣味。人間って、やっぱり魔物やなぁ。
地獄の書記官いわく、「意思表示を放棄することこそ、もっとも洗練された支配の形」とのこと。なるほど、何もせぬことが最も効率的な支配への加担とは、これまた皮肉が効いておる。
あ、ちなみに我が悪魔族の間では“投票所”とは儀式の聖堂。自らの責任と希望を1票の契約書に込め、炎に焼かれた魂の誓約とする、そんな神聖な儀式でございます。なんであの子たち、せえへんのやろなあ。不思議やなあ。ほんま、すごいなあ。ひっくり返りそうやわ。
ということで、わたくし今日も元気に無関心の地獄鍋をかき混ぜております。香ばしい現実逃避の匂い、ぜひあなたの心にもお届けできればと思います。
ではまた、人間界の皆様が“選ばないことで選ばれる地獄”へ着実に歩みを進められることを祈って――ファファファファ…。