ペリカン
三千ウン百万年前からああいふ形の猛禽。魚を食べる。喉に袋様のものがある。海辺に一応棲息。結構長距離を飛べる。気嚢は結構でかい。
『幻獣辞典』によれば、名前はギリシャ語「私は斧で切る」からで、この鳥はキツツキと混同された。ので動物誌に出てくる有り難い鳥は喉袋がない。
「ギリシャ語の斧」とする語源説はwikiでも採用されてた。
ほいでボルヘス説では、おかんが
雛を食って、それを見たおとんが胸をかきむしって血液で復活させる、と言はれ慈悲とイエスを指すものとしてキリスト教圏で慈悲とかイエスを指した。
荒俣宏説では母親が殺害の後どうたらで、その「観察」は古代エジプトから。
アト・ド=ヴリース説ではおとんが雛をつき殺し、おかんが血で復活させる。
シェークスピア『リア王』で王リア陛下が、娘三人に搾取される様を愚痴る際、陛下は我が身の血を啜る娘を、原典では
「あのペリカン娘」(ダニ娘、鬼娘とする訳がある)
と言ふ。それの次に惨めなトムことエドガーが
「ピリコックピリコック、ピリコックなんとかヒル」
と言ふ、下ネタらしいのを吐く。
ピリコックが「DARLIN’」と生殖器で、ピリコックヒルが女性のナニ。ほー。
荒俣宏のうんちくによる。
マクシミリアンなんとかは、軍隊マスコットペリカンを飼ってたと言ふ。
西山公水戸光國は、後楽園に来た、顎に袋をもつ鳥について「ペリカン」だ的なことを言ったと言ふ。なんか支那のアレで「水を飲み干した」と言ふのがある。
VHSがまだ現役の頃、長野県のあるポルノメディア屋さんで『カッタ君物語』のソフトを見た。ペリカンは人懐っこいと言ふ。
Qaath
ヘブライ語でなんぞ鳥類を指す語
源義は「吐く」かなんか。
レビ記他で出るので「ペリカン」ただ、詩編102:7で沙漠の「qaath」と言ふ謎表記があるので、フクロウ系の語でも訳される。ゼファニヤ書の奴もペリカンがくぁーでなくて梟の可能性がある。
梟、啄木鳥、魚捕り
すちゃらかもくれん玉簾のごとく美しいただ多様性に欠ける。