みなさん、こんにちは。
突然ですが……『転生林黛玉の憂鬱:死ぬ運命は変えられる?』という小説、いろいろ考えた末に、ここで完結とすることにしました。
https://kakuyomu.jp/works/16818093094014820260/episodes/16818622177773159214理由は三つあります。
①原作で次々と人が亡くなる展開は、もうこの物語では起こりません。
それぞれの運命は、もう十分に変わりました。
悪人は裁かれ、善人には報いがある。家の没収だって、ちゃんとやった。
②原作の後半四十回は、もともと曹雪芹《ソウセツキン》の筆ではありません。
私はその後半部分に共感できないからこそ、展開をまるごと変えました。
水増しするために百二十話にする必要はない。
家が没収され、林黛玉が大観園を出る――それこそが、この物語にとって最良の終幕だと信じています。
③この作品で描きたかったのは、「決められた悲劇」に対して立ち向かう力、逆境の中でも進む勇気でした。
でも、それはもう、じゅうぶん伝えられたと思います。
たとえば——
秦可卿は、辱められるのではなく、一人で自由に旅立った。
王熙鳳は、浮気されたけれど、堂々と離婚して前を向いた。
香菱は、売られ学びを奪われたけれど、自らそのチャンスを掴みとった。
賈政は、堕落した一族の中で信念を守り抜き、最後まで生き延びた。
そして林黛玉は、か弱い主人公ではなく、自らの力で店を持ち、大観園を出て歩き出した。
最後は、私の蔵書の一部の写真で締めくくりますね。
願わくば、誰もが「脚本通りじゃない人生」を生きられますように!