今日は、いつもとちょっとちがう一話です。
ふだんなら「すべての人に」と言うかもしれないけれど、
今日は――「書くことを、あきらめなかったすべての人」に贈りたいです。
https://kakuyomu.jp/works/16818622174619917874/episodes/16818622176031246834昨日、コンテストの結果が発表されました。
その少し前から、いくつかのノートで、悔しさや悲しさの言葉を見かけました。
中には、投稿した作品をすべて削除してしまった方もいて……
胸がぎゅっとなりました。
でも、不思議と、わたしは大きく動揺していませんでした。
たぶん、もともと自分のテーマがとてもニッチで、あまり人に届かないと分かっていたから。
書きはじめてまだ半年足らずの新人で、最初から大きな期待もしていなかったから。
……といいながら、気持ちがすごく高ぶったわけでもなくて。
好きなものがずっと人と違っていたから、「きっと賞なんて一生取れないなぁ」って。
でも、それでも、書いているときの「楽しい」が、わたしにとっては一番大切な理由なんだって、ちゃんとわかっている。
そんなとき、ミラさんのことがふっと頭に浮かびました。
11年ぶりに、また書きはじめたと話してくれた、その姿。
その言葉が、今日のわたしの中で、何度も何度も響いていました。
勇気をもらいながら、低空飛行の気持ちとたたかいながら、
この一話を書きました。
写真は、この一話のために、特別に用意したものです。
この小説は、わたしにとって「世界とのつながり方」そのものだから。
今日、いま筆を持っているあなたにも。
そして、一度置いた筆を、もう一度手にしようとしているあなたにも――
このお話が、そっと届いたなら、それだけで、とても嬉しいです。
わたしも、ここからまた、書いていきます。