気づけば、第四部もいよいよ終章へと差し掛かりました。
今夜更新した第159話は、これまで積み重ねてきた様々な物語を受け止め、繋ぐようにして生まれた一話です。
変えられないはずだった過去。
けれど、それでも少しずつ——確かに、過去は変わり始めています。
その中で、ただひとつ変わらないものがありました。
それは、浮遊が「ただ一人」のために在り続ける、揺るぎない想いです。
かつての青龍と鳳華。
そして、今の浮遊と凛音。
時を超え、誰かのために在ろうとするその願いは、静かに受け継がれてきました。
この詩と一枚の絵は、今夜の物語と呼応するようにして生まれたものです。
神でありながら、万人のためではなく、ただ一人のために力を振るう浮遊。
大切な凛音を想い、彼女の願いと、彼女が守りたいすべてを救おうとするその姿は、
ある意味では博愛の神よりも、ずっと優しく、強く、そして美しいのかもしれません。
実はこのイラスト、黒を基調としたバージョンも用意していました。
ですが——やはり今夜のこの物語には、青白く澄んだこの色こそがふさわしいと感じています。
清らかさと希望。それこそが、凛音と浮遊の物語を象徴する色だからです。
また、この詩の訓読、意味、そして読み方(ピンイン)も、以下に記しております。
https://kakuyomu.jp/works/16818622171416398754/episodes/16818622174532735579最後に。
この詩と第159話が、「ただ一人のために生きる神」である浮遊の美しさを、
ほんの少しでも皆さまに届けることができたなら——それ以上の喜びはありません。