ポロポ

「ちやほやされたい」――その一心で、元魔法少女は“悪の組織”を立ち上げた。 だって、もう誰も私を見てくれない。 世界を救ったって、平和になったら忘れられるだけ。 だったら、もう…

「私は王子の騎士――だがその剣は、忠誠のためではなく、復讐のために抜いた」 十年前、一夜にして滅びた名門貴族アルノー家。 ただ一人生き残った少女ミレクシアは名を捨て、「サーディ…

かつて、魔を狩る者だった。 かつて、"人間"だった。 皓月 響 は、九条家という名門に生まれながらも"妾の子"という理由で虐げられ、ただ剣を振るうことでしか己の価値を証明できな…

「妖精の涙」は人間にとって万能薬であり、高値で取引される貴重なものだった。 盗賊団は、妖精を捕まえて涙を搾り取ろうとするが、その妖精は「泣くのが苦手な陽気な妖精」だった。