目指してるのはライトな文学なんですが、宮沢賢治(『春と修羅』より「永訣の朝」、『ふたごの星』他全集読破)を始めとした近代文学(尾崎紅葉『金色夜叉』『紅白毒饅頭』、夏目漱石『夢十夜』、芥川龍之介『侏儒の言葉』『西方の人』、井伏鱒二『厄除け詩集』より訳詞「勧酒」)とか、古典(『雨月物語』より「青頭巾」、『牡丹灯籠』)を読んできている文学部出のせいか、ヘビーになってしまう次第です。
そして書いてる側のメンタルがやられる──芥川とか太宰の頃に流行っていた(?)自死とか心中とか、気持ちはわかる気がする。
宮沢賢治は八歳のときから読んで、十歳くらいで全作読破してたはずです。岩手山が噴火する描写が怖くて(『グスコーブドリの伝記』)泣くような感性の持ち主だったんですが、何がどうしてこうなったのか、えっぐい作品大好きになりました。
夜の仕事の経験が長いので、擦れちゃったと言えば擦れたんでしょう。巷説シリーズと書楼シリーズを愛読している京極夏彦氏はアバズレを「悪場擦れ」と書くのですが、あの通りだなと実感している次第です。
ここ一年、アウトプットしてばかりでインプットしてないので、藤木稟氏の『ヴァチカン奇跡調査官』シリーズ(ジュリア推し)の長編をそろそろ読みたいし、挿絵の天野喜孝氏から入った菊地秀行氏の魔界都市シリーズも読破してみたい。
何より今は『十角館の殺人』の映像化も見たいし、原作コミックにハマってた『俺だけレベルアップな件(Solo leveling)』のアニメも見たい。けれども『哀れなるものたち』も、『ゴジラ-1.0,-C』も、観たい映画までたくさんあって時間と体力がない。
マジで大学時代が有意義だったと思います。当時、勉強していた西洋思想史や仏教思想史、日本思想史、西洋芸術史、映画論は今に影響していますし、勉強しながら、たくさんの作品に触れられた貴重な時期でした。
今年も映画に美術展(願わくはジブリの金ロー展か三鷹の森かジブリパークに行きたい)に実写作品にアニメ化作品と、いろんなものに触れながらアウトプットしていきたい所存。
ところで長編を書くスタミナがないのですが、みんなどうやってんの。