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ポモロード

惑星、楽図Ⅲ
セコイツ地域

「乗るロボットってどうやって手を動かすんですかね」
ロボットが突然聞いて来た
「えっ、わかんない」

ユカ・ハイテマスは答えた
黒髪黒目色白小柄のタヌキメイクの強化美少女
ここはまともな道がないので移動にはロボットが当たり前である
 エチゼ、開発企業の名前からそう言われている

「今度モロさんにでも聞いたら」
モロ・カブリ、このユカのエチゼの世話をして貰ってるディーラーと認識している

「言ってもね私も乗ってるし」
「そういうのでなくて完全に操縦してるのあるじゃないですか」

エチゼの名前はテスタロッサあだ名はテスタ、色は青、頭頂部の部品を赤く塗っている

顔は珍しく人型を模しているボディの眼が開くギミックあり

「それにしても早く行かなくていいんですか」
テスタが言う
「早く行ってもいいけどさ、ズズッ」
ユカが操縦席でコーヒーをすする

「飲食禁止」
短くはっきりと言うテスタ
「うるせぇコンビニ寄るぞ」

と言ってもここは廃墟であり人は住んでいない
ユカが操縦席で座席を起した時

ドォォォン!
傍らで何が炸裂する
「敵襲?」
ユカが言う
「ですかね」 
テスタロッサ

正面より右30度
緑色で蟹に手足が生えたようないつものデザインに両肩三本づつの発射装置ワタリⅢという機体

反撃しますか?ミサイル?
ふざけるな!
脚ロケット
冗談じゃない!
バズーカ
不許可!
13mm機関砲
おさんぽ野郎!
5.56機銃
おしんこ!

 ナイフだよ!
 13mくらいの機体の腰からそれを取り外すナイフと言っても機体の1/3くらいの長さ

 一気に間合いを詰めて叩き込む

 しかし何時も思っているのだがこの蟹型真ん中に叩き込むのが恐ろしくやり辛い

 相手の手が長いのもあるがなんと言っても肩幅があるからそれが更に長くなる

 最近こちらも対抗策を取ったというが肩幅を広げるという意味不明のものだった、誰か止めろよ

 相手の左腕が繰り出される、一瞬かわして腕の上から本体めがけて大型ナイフを叩き下ろす

 機械の腕が潰れて本体までめり込んでいるナイフとは言っているが刃を立てていないので切断はされていない
 直後ワタリⅢの機体中から煙が吹き出し辺り一面が見えなくなった。

「逃げたかな」
 煙が晴れると両肩の間に開け放された操縦席が見える
「らしいですね」
とテスタ

 ユカが暫く放棄された機体を眺めている
「鹵獲してみようか」
 テスタが怪訝な顔をする、ロボ顔で
「面倒ですよ」
 鹵獲は何かと大変で、まずこの時点で爆弾が仕掛けられている可能性

 次に持ち帰っても発信器やらマーカー盗聴器の可能性

 味方から疑われる、後から撃たれる可能性と枚挙に暇が無い

「動かせるじゃん、ジューシン寄って帰ろうぜ」
ユカが楽しそうに言う
「乗ってるじゃん」          

 さっき戦った場所から20kmくらい東に来た、この辺りだと住人もそこそ。

 何の警戒も無く鹵獲機をここまで来てしまったユカは何事もなく駐車場の2コマを使って停めると降りてきた

 邪魔になるので一応端に置いてテスタもその隣に停める。

 「じゃ、ちょっくら行って来ます」
 ここに来てワタリⅢを動かせる事について

 ワタリⅢはテスタロッサのサワガⅡと操縦系統が良く似ているのもあるがマニュアルが出回っているので興味のある者は理解している状況

 ユカが袋を持って帰って来た
「チビ4レーサー様はご機嫌であるぞ」
 いい部品が手に入ったらしい

「いや気付いたんだけどさこれ危なくないか、爆発したり」



「みすずさん呼ぶ?」 
「いや迷惑だろ」 

モロさんの所行ってみるか
無理は承知で

敵のゲボが3機とか何!
ズガも2機
サルトー8
パート6

みずからオークマンを自称していた。

惑星楽図Ⅲ入植時にユカの用な強化人間が使われた、人口生命体である
環境に対応して力強さ、素早さ、耐強さ、そして賢さが要求されたが
一番重要だったのはある程度効率良く増えて貰う事
中には特別に可愛がられるのもいたがそれほどでも無かったのは雄個体と雌個体が同じだったからだろう

 そこでリタSというエチゼ(機体)が出てくる、強化人間は小柄なのでそれを押し込める様なエチゼである。

余談だが彼らは入植時雑にコンテナ投下されたという噂がある

鹵獲機体の新名称、キャメル
…普通か?

アルト

下駄が欲しかったから丁度いいんだよね

「テスタ、お前さぁあの軽自動車チラチラ見てただろ                                          …」
「…見てないですよ」

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