ラグドールがダンサーのあゆ美のドリアード人形を加えて持って行ったので本物のドリアードは楽屋で人形のふりをしていた。その間にメルバラは新大久保や歌舞伎町で猫を捜索します。で、スナック「ミューズ・ルル」の猫のラグドールを発見・・・人形を取り返し、ドリアードと戻ってきて猫の「ふみ」にお説教をします。ふみは猫パンチしますが、精霊には通用しません・・・
「緑色の人形を持って行っちゃ、 ダメ、ダメ」
「なんでわからないの? 緑のお人形はダメ」
「嫌い、て言われるよ、緑の人形を持って行くと」
「勝手に人形に触るな!バカなの?」
「緑の人形を持って行かない猫の方がかわいい」
「こんど緑の人形を盗んだら、こんな猫飼わない方が良かったって飼い主さんに言うよ」
「悪いことをするとばちが当たるよ」
「腰が抜けて足がしびれるよ」
「耳が落ちてボールみたいな頭になっちゃうよ」
「今度やったら、毎日爪切りとシャンプーだよ」
「病院に連れて行く」
「無理やり歯磨き」
二人で声を揃えて
「緑の人形は、ダメ―――――」
「次やったら捨てに行くよ」
ラグドールの猫のふみはたまらなくなり、猫パンチを繰り出した。
二人の妖精たちはパッと姿を消してパンチをよけると再び姿を現し、上から猫を睨みつけた。
メルバラが言った。「人形には黒猫の祟りが憑いている―――」
「にゃうん」
そう言うと猫は逃げ出したが二人は追いかけて、猫の顔面に緑の髪を垂れかけた。
猫は「ウー、ウー」とうなって気を失った。
・・・・このあとメルバラとドリアードはミュージカル女優 要あすかと出会います。 → 【木と草の精霊姉妹メルバラとドリアード】第2章