山羊座大賞、皆様力作揃いでありがとうございます。
だから選考は簡単じゃないです。
選考はガチで山羊次第であり、山羊一匹が責任を負う故の自由。
そういうときは時間を置いて、自分を分裂させて考えるようにしています。
初読みの時点。
これは重要視します。ほかの読者と感覚的に近いかとも思いますし。
中間時点。
他の作品も集まってくると、平均が出てくるのでこれも考慮します。
最終時点。
気になるところの深掘りをします。
第一回山羊座賞の三月様の作品は、ここからの授賞となりました。
やりすぎかな。
でもやっぱり皆様の力作に応えたい気持ちがありまして。
感想は正直に書いてます。
あんま意味ないやつとか、単なる叫びとか、思いつきとか、読んでる最中に起こっている脳内活動の報告とか様々ありますが、正直に書かない限り自分に次がないなと思ってて。
次ってなんやねん、なんですが、自分が何が好きで何が好ましくないかということを明確にすることです。
それがハッキリすれば、参加する人も安心かなと。
作品が悪いんじゃなくて、合わないだけってことで。
そもそも山羊座賞やる気になったのも、読む側の事情を作品に押し付けて偉そうだな、ってやつがあったから。
読む側の事情に読む側が気付いてなくて、書き手を下に見てるからなんかムカついたんですよね。
自分が読み手として優れているとは思わないけど、書き手を下に置くみたいな読みます企画ばっかりじゃやだなと思ったんです。
とはいえ、お世辞で良いことばかり言っても、つまらないのが人間ですよね。
お互い正直に
という緊張感あっての面白さじゃないかと。
だから、作品内であんまり嘘ついてほしくないなと思います。
ノンフィクションにしろ、私小説にしろではなくて
「こんくらい書けば読者はなんとかなる」
みたいな気持ちはよしてほしいなと思います。
これは教育場にいた癖でして、「こんくらいで子どもはなんとかなる」とか思ってるとね、おいおい子どもに捨てられるんです。
山羊座に繰り返しご参加いただくことで、今回はここがチャレンジかなー、とか自分なりに読んでまして、それはそれで面白く主催しておりました。
感想が的外れというところもたくさんありますが、フィードバックが無いよりマシくらい気軽に利用していただければと思います。