• 異世界ファンタジー

第四十六話について

この回では、遂に主人公が周囲の大人に魔術の存在を明らかにします。主人公的には、魔術の復興という大目的に向けての最初の一歩になります。果たしてこれが上手くいくかどうかは今後に注目していただくとして、今回は読者の方からの質問に応えようと思います。

某所で「婆ちゃんだけ先に学院へ来て、レヴィ達は馬車で来たのは何で?一緒に転移で来れないの?」という質問をいただきました。確かに、エステルさんは自分と一緒にオズ・アドニ・カツィールを馬車ごと転移させたことがあるので、一家揃って学院へ転移することも可能と思われます。では何故、そうしなかったのでしょう。

今回、呪文実験室を破壊した件でアルカライ家が公式に学院へ謝罪するという話がありました。現在、アルカライ家の当主はレヴィです。つまり彼が学院を訪れ、息子のサキが実験室を壊した件について謝ったと言う事実が、公的な記録として残ります。ということは、彼がいつ王都を発ってどの様なルートで学院都市入りし、どれくらい滞在して王都に戻って来たかということも記録されるわけです。彼の役職である王室魔法顧問は、宮廷では大臣位に相当するとありますから、当然の話ですね。

身分の重いレヴィは、王宮に「これこれの理由で学院に行ってきます。帰りは◯日後です」と報告し、王から許可されなければ王都を離れることも出来ないのです。気軽に転移なんかで、あちこち出掛けて行くことは出来ないということですね。転移が広く知れ渡っているなら話は別でしょうが、この呪文はエステルしか使えない極秘中の極秘、アルカライ家の圧倒的なアドバンテージを支える柱の一つです。まだまだその存在は秘匿しておく必要があるので、馬車で出かける必要があった訳です。

エステル婆ちゃんが気軽にホイホイ転移で出掛けているのは、当主の座を退いて隠居しているからですね。そのせいで息子からあちこち行かされているわけで、たまにそれを愚痴ったりしてますが、多分に自業自得でしょう。

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