• 異世界ファンタジー

第二十四話について

この回では主人公達がタルムーグ魔法学院の入学試験を受験し、見事全員合格します。アルカライ塾の塾生たちは全員実技が優秀なので当然の結果ですが、サキとルリアは筆記でも優秀な成績を収めていました。

この筆記試験の最後に出てきた問題、何処かで見た覚えのある方もいらっしゃるかも知れません。これはフランスの数学者が考案したボードゲームで、発売当時は「ハノイの塔」あるいは「ブラフマーの塔」という題名が付けられていました。テストの問題は円盤の数が十六枚でしたが、元ネタのこのゲームでは六十四枚になっています。また同様の円柱とその間を動く円盤が、諸星大二郎先生の大長編漫画「孔子暗黒伝」に出てきたのを憶えていらっしゃる方もおられるかと思います。

元となったボードゲームには、この円柱と円盤のオリジナルは「インドのベナレスにある世界の中心を表す寺院」にあると書かれています。そこでは僧侶たちが純金製の円盤を休むこと無く別の柱へと移し替えているそうですが、この作業が終わった時に世界は終わりを告げるそうです。

サキが看破したように、この作業に必要な操作回数は二のN乗マイナス一回です。Nが六十四の時は約千八百四十五京回、一回の操作に一秒かかったとしても五千億年ほどかかる計算です。なるほど、世界が終わるのも已む無しですね。

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