この回で主人公達は使い魔の召喚に成功しています。魔法使いに従う使い魔という構図はファンタジー小説やゲームなどでよく目にしますが、この作品で主に扱っている西洋魔術においては、使い魔を呼び出す儀式というのは実はありません。様々な霊(スピリット)を呼び出して雑用を言いつけたり助言を求めたりというのはありますが、これらは用件が済むとさっさと帰ってしまいます。常に術者の傍にいて助けてくれる使い魔ではないのです。
実はこういう使い魔は、魔術師でなく魔女が連れているものです。ここでいう魔女はいわゆる中世の魔女狩りの対象になった人々、あるいは近代になって復刻されたウイッチクラフトあるいはウイッカの系譜に連なる人々です。黒猫を連れた魔女というのはド定番、ジブリアニメにすら存在するモチーフですからね。
これらのイメージの出どころは、魔女狩りの時期に流行したペストは魔女がネズミを操って広めたという誤解があったことや、そもそも魔女術が自然志向であることなんかが関係していると思われますが、確かな事は言えないようです。
この使い魔をいわゆる”魔法使い”が連れているという風潮は、おそらくAD&Dが「ファインド・ファミリア」の呪文を採用してたことに関係しています。これにより、一時期メイジが使い魔を連れているのが当然というシーンが生まれ、それが大きく影響したと思われますが、これも定かでありません。有識者のご意見を聞きたいところです。