空空

『皿の上』 ――とある地方のことわざで、万事休すの意。

拝啓、命を持たないものたちへ。

不死身の委員長と、運の悪い書記。

田舎の島のありふれた女子高生は、ある日、世にも稀なる美女の『竜』に目をつけられる。

名前も住んでいる人の顔さえ知らないが、あの家の庭で、私はアヒルを見た。ような気がする。

夏空。朗らかな美女。あえなく崩壊するも、それすら上書きされる日常。

架空の島の、誰が話しているともしれぬ噂話。 立ち聞きを歓迎しています。

終わらない夏休みの島における、『猫』の小さな冒険譚。

終わらない夏休みの島。海辺に佇む小さなアパートの管理人としての仕事は驚くほど自由だ。 その中で唯一『必ず行うように』とされているのが、業務日誌の記帳である。 （作者の推している登…

おぞましい口語自由詩、縮めて、おぞまし。

思いついたものを、思いつく限り。

山奥深く、一軒の洋館がある。客は貸し切りの宿を堪能できると息巻いてやってくる。地元民にとって、そこは名前を呼ぶことさえ憚る山の中にある、怪談のひとつである。

とある袋小路にある、古びた劇場。

酒類の類を購入する際、ほぼ確実に年齢確認を求められる童顔が悩みの会社員『僕』と、傍若無人かつ暴君な愛煙家『先輩』を取り巻く、日常的な怪異譚。

『鬼』を題材にした短いお話を3本集めました。いずれも独立した物語です。

かぎ括弧が語る。 かぎ括弧で語る。 ようこそ、永遠に終わらない夏休みの地へ。

独り言と括るには憚られるほど伝えたかったもので、名言と誇るにはあまりに衝動的な台詞ばかりだった。

一行小説／ヤンデレ／どんな猛獣よりどんな怪異より、愛はこわい

名刺の裏側に記された、単なる自己紹介。

なんだ、また朝か。 （口語自由詩）

自販機よりも大きな捨て猫を拾ってきたような気分で、見ず知らずの青年を家に招き入れた。

「ほんとうに、困ってるんです」

どこへ行っても、誰とも出会わぬ一人旅。 短編集です。奇妙な旅の記録をご覧ください。