個人的にズドンときた本を紹介するコーナー📕
今回は『チベットのむかしばなし しかばねの物語』です。
今度、読み聞かせボランティアで「世界の民話」をテーマにお話し会をやることになっていまして。
選書のために片っ端からそういう絵本を図書館に予約していたところ、紛れ込んできたものです。表紙の絵がキレイだなと思って借りてみたら、絵本じゃなかった。
まあせっかくだから…と読んでみたら、これがユーモラスで面白いのなんの!
形式としては枠物語。登場人物が作中で面白い物語を語るという、「千夜一夜物語」とかハウフの「隊商」とか、そういう系統です。
そもそも私はこの入れ子式の物語が大好きなのですが、この作品は物語る張本人が…しかばね!(注:死体のことです)
それも主人公が背中に担いだ袋に入れられて、えっちらおっちら運ばれている間に勝手にぺらぺら喋って、主人公が我慢しきれずに口を挟んだり感想を漏らしたりするたび、ぴゅーとお墓に戻ってしまうという…(そのたびに担ぎ直しに行く主人公)
しかもこのしかばね、腰から下は黄金、腰から上はトルコ石でできていて、頭にはほら貝のまげをつけているそうなんです。
なんぞそのファッション。
インパクト強すぎるでしょ!
一つ一つのお話も、いつものパターンのようでそうじゃない。絶妙にチベットナイズされていて「そうきたか」という感じで面白い。
民話なので最後まで語られない部分があったりして、読者的には「おや、あの話はどうなった」という箇所もあるのですが、それを主人公が見事に代わりに突っ込んでくれるので(しかしそのせいで、しかばねは墓地に戻ってしまう)、痒い所に手が届く感じがあるのも、おかしみがあって楽しいです。
解説を読むと、元になっているのはインドの『屍鬼二十五話』というお話だとか。こちらも日本語訳が出ているようなので、今度読んでみなくてはなりません。
民話や童話や神話や児童文学が好きな方におススメです♪
書影を載せるのに、チベットとインド=仏教!的な雰囲気を出したくて、最近ワークショップで作ってきた蓮ランタンを置いてみたら、なんかハマった感じがして一人で悦に入っています。かわいくないですかこれ!
アシスタントのチビ狼くんは最近クレーンゲームでお迎えした子です。右側が寂しかったので、まあチベットにも狼いるしいいだろう…と加わってもらいました。
素朴なお話を読んでいたら素朴なお話を書きたくなり…ということで書いたのが、最前に公開した志怪小説もどきです。
さっそく読んでくださった皆様、ありがとうございました<(_ _)>
ものすごく凝りまくった筋がなくても、読みたくなる文章を書けるようになるのが人生の最終目標です。頑張るぞー٩( ''ω'' )و
