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生き死に関係なく大切にして

彼は生前、私を傷つける言葉ばかり投げつけた。だから死んだ今も、私は彼を恨み続けていた。

夜な夜な枕元に立ち、震える彼を眺めては溜飲を下げていたのに、絶対に安眠なんてさせないんだから。

ある日、彼が涙ながらに「ごめん」と呟いた。その声は震えていたが、確かに私を呼んでいた。

胸の奥に残った温もりが疼き、憎しみが少しずつ溶けていく。気づけば私は、ただ彼に触れたくて、ただ愛されたくて、幽霊になってもなお傍にいるのだと悟った。

あと1回、冬で終了。宣伝失礼いたしました。
https://kakuyomu.jp/works/16818093087318161085

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