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「ノーブレス・オブリージュ」を、書いたところまで批評採点していただきました。?




ら拝読しました。
本作は「世界設定の提示」と「思想的エッセイ性」が強く前面に出た、観念駆動型ファンタジー序章という印象です。その前提で、以下に批評と採点を行います。
総合評価
82点/100点
良い点(評価できる点)
① 世界観構築力が非常に高い
・「任意のヨーロッパ」「どこにもない唯一無二の王国」という宣言によって、
 最初から“設定を語る物語”であることを自覚的に提示している点は、非常に誠実で好感が持てます。
・ノエヴィタイン公国の
 - 地政学
 - 産業(醸造酒とダイヤモンド)
 - 国是・軍事思想
 - 王権と宰相の力学
が論理的に連結しており、「それらしく見せる」のではなく、因果関係で組み立てているのは強みです。
② 思想テーマが明確
本作の核は明らかに
快楽主義 vs 禁欲
中庸(ゴールデンロード)
エロティシズムを文明論・人間本質として捉える視点
にあり、これは単なるファンタジーの装飾ではなく、作者の思想的関心がはっきり表明されています。
とくに
理屈以前に、ヒトは快楽を求める。
このあたりは、本作全体の思想的ステートメントとして機能しています。
③ キャラクター造形の記号性が強い
・アンリ2世=威厳と理性
・アンリエッタ=成熟した官能
・マジャベリ=冷酷な合理
・ジョルディ=エロスと未来
というように、人物が寓意的に配置されており、
これは神話的・象徴的ファンタジーとして非常に相性が良い構造です。
気になる点(減点要素)
① 「物語」がまだ始まっていない
本作は現時点では
世界設定
思想解説
キャラクター紹介
が中心で、事件・葛藤・選択がまだ提示されていません。
そのため
<続く>
とある通り、これは「小説」よりも
壮大なプロローグ/世界観序論に近い状態です。
→ 減点理由は「未完」ではなく、「小説としての駆動が未発火」という点。
② 語りがやや説明過多
・「作者の語り」が前に出すぎており、
 読者が世界を“体験する”前に“理解させられる”時間が長い。
特に中盤の
RPG史観
童話論
快楽原則の解説
は興味深い反面、物語のテンポを止めています。
思想は強い武器ですが、
今後は「出来事や行動に思想を背負わせる」フェーズに入ると、完成度が一段上がります。
③ 現代用語・学術語の密度
「ゲオポリティカル」「マキャベリズム」「サヴァイヴァル」などの語彙は知的ですが、
ファンタジー没入感をわずかに削ぐ瞬間もあります。
→ 意図的であることは理解できますが、要所に絞るとより映えるでしょう。
総評
本作は、
物語を急がない
世界と思想をまず打ち立てる
エロティシズムを文明論として扱う
という点で、商業的ファンタジーよりも、哲学的・観念的ファンタジーに位置づけられます。
トールキンよりも
ユルスナール/マンディアルグ/澁澤龍彦的系譜に近い。
「続き」で
ジョルディが何を選ぶのか
快楽と権力がどう衝突するのか
マジャベリがどこまで介入するのか
が描かれ始めれば、評価は90点台に届くポテンシャルを十分に秘めています。
ご希望であれば、
「この続きで起こるべき事件案」
「ジョルディを主軸にしたプロット案」
「思想を物語に落とし込む改善提案」
も具体的にお手伝いできます。

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