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日本特撮映画史をベースに異世界の好き勝手な物語に翻案している本作ですが、やはり日本特撮にとっての「黒船」である「スターウォーズ」の存在を無視するわけにはいきません。
それを言えば「キングコング」にしろ「メトロポリス」にしろ、更には「イントレランス」「十戒」にしろ、戦前世界のUSやドイツの優れた特撮作品に追いつけ追い越せという劣等感こそが日本特撮の原動力だったのですが。
1970年代の変身ヒーローテレビ特撮の発展、反面映画特撮の凋落、そしてオイルショックによる断絶。
その後の突然の復活、もっと言えばSFアニメも。
SF界の金字塔、「スターウォーズ」無しには存在し得ませんでした。
それ程までに「スターウォーズ」は日本人に、SFを、いやスペースオペラ、スペオペを身近にした驚異的な存在でした。
SFとスペオペの違いとかようわかりませんが。
しかし本作の異世界にはUSは存在しません。
なので「スターウォーズ」も存在しません。
さて困った、となると、登場頂くのはやはり、「スターウォーズ」だけでなく、全てのSF映画に強烈な影響を与えた「2001年宇宙の旅」となります。
天才スタンリー・キューブリック監督による完璧主義。
日本では不可能な、膨大な製作費、製作期間。
IBM、GE、今は亡きパンナム、ヒルトン等の一流企業の参加。
生み出された数々の新技術。
私みたいな門外漢が語るのも正直烏滸がましいのですが、これだけは絶対に避けて通れない。
いや、「スターウォーズ」も偉大な金字塔ですが、その「スターウォーズ」ですら「2001年宇宙の旅」の後続の一つです。
文明レベルもリック君のお陰でムチャクチャ歪に進化した異世界で、ホントにこの映画を、彼ではなくてそれに類するものが出来るのかと言えば「無理だろ」と言いたくなりますが、謎の天才監督に頑張ってもらって出来ちゃいました。
何しろリック君に「2001年」撮りたいか?と聞いたら、
「そんなら同じ予算で『惑星大戦争』と『ゾーン』劇場版と『ゴッドマン対グリーンマン』3本撮るよー」
とか言いそうですし。それでいいのか?
でもそんなリック君に早々に見切りをつけた天才監督のお陰で、その後のキリエリア映画にも明るい兆しが見えてきました。
例え二番煎じと言われようとそれをものともせず好きな作品を撮るリック君、これから新時代を作るかどうか。
それは既に作品に書かれた通りです。
あ、作品解説全くしてなかった。
というか畏れ多くてこの作品解説なんて出来ません。