• 異世界ファンタジー

第95話 アヴァンティアの試練 執筆メモ

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【あらすじ】
エントラルトの最深部「因果の狭間」にて、レリュートは神器アヴァンティアを継承するための過酷な試練に挑む。そこで彼が強制的に見せられたのは、ルベルが語った残酷な『本来の運命(幻定正史)』の全貌だった。ユリアの惨死、セフィールとの泥濘のような共依存、魔王への堕落、そして世界の消滅――。その絶望を体現する「幻影の魔王(かつての自分)」が呪詛を吐いて襲い掛かる中、レリュートはユリアと交わした「必ず生きて帰る」という約束と仲間たちとの絆を胸に、己の強欲な意志で絶望の運命を力ずくで叩き割る。

【執筆メモ】
今回の試練は、幻定正史の絶望を直接体験し、幻影の自分自身と戦うという王道な展開にしました。

 幻定正史の出来事は、現在の時間軸ではルベル以外誰も直接見ておらず、彼が語っただけの話に過ぎませんでした。しかし、レリュート自身にその光景を直接見せることで、それが単なるルベルの世迷い事や作り話ではなく、間違いなく存在した「重く残酷な現実」であったと骨の髄まで認識させる必要があると考え、このイベントを用意しました。

 言葉で聞くだけではなく、己の内に潜んでいたかもしれない狂気や絶望を直接目の当たりにし、それでもなお強い意志で過去の幻影を乗り越える。だからこそ、運命を砕く剣の主としてふさわしいのだという説得力を持たせたかったからです。
次回は、この試練を乗り越え、ついにアヴァンティアを継承するお話となります。

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