https://kakuyomu.jp/works/1177354054882746106/episodes/2912051604924554468【あらすじ】
教団の追撃を振り払い、ついに最深部である『アリーシアの霊廟』へと辿り着いたレリュートたち。しかし、静寂に包まれた聖域の扉の前に、一人の剣士が異様な魔圧を漂わせて立ちはだかっていた。
それは、かつて蒼清教会の「猟犬」として過酷な暗殺地獄を共に生き抜き、そして姿を消したリディアの兄――クロード・ラティアルだった。 ルベルの手によって『疑似聖痕』を埋め込まれ、かつての穏やかな面影を失い、冷酷な『聖使』として刃を向けてくるクロード。絶望的な再会に息を呑むリディアだったが、レリュートやユリアの背中に支えられ、ついに自らの双剣を抜く。
ルベルの傀儡となった哀しき兄と、仲間との絆を得て『影の盾』となった妹。血を分けた兄妹の、あまりにも残酷で切ない決別の刃が交錯する――。
【執筆メモ】
いつも『メルトラーム英雄物語』をお読みいただき、本当にありがとうございます。
■ クロードとの再会と、ルベル陣営の裏事情
今回は、離れ離れになっていたリディアの兄・クロードとの再会の話になります。 彼がルベルの『聖使』として立ちはだかった時点で、この兄妹対決という哀しき宿命の戦いは決まっていました。
実は裏話なのですが……初期の構想段階では、クロードをルベルの部下(聖使)にする予定は全くありませんでした。ですが、ストーリーを組み立てていく中で「せっかくの最終ボスであるルベルの陣営が、ルベル一人だけだとちょっと寂しいな……」と思い直しまして。敵側の強敵として立ち塞がらせるために、彼をルベル陣営に引き込んだという経緯があります。
■ 疑似聖痕の狂威と、リディアの覚悟
ルベルの凄惨な術式『疑似聖痕』によって狂気に囚われてしまった兄クロードに対し、リディアがどのように向き合い、どのような決着(決別)を迎えるのか。ただ守られるだけだった少女が、自分の足で立ち上がり、かつて憧れた兄の影を超える、リディアにとって非常に重要なエピソードとなっています。
果たしてこの激闘がどのような結末を迎えるのか、ぜひ最後まで見届けていただければ幸いです。
久しぶりにイラストを用意しました。
なんかリディアの尻がエロいですが、気にしないでください。