📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」(異世界ファンタジー)
(「第4回一二三書房WEB小説大賞/コミカライズ賞(コミックポルカ)」受賞)
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346ご愛読ありがとうございます。
📖「第691話 心身一如。それが答えです。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818622173642320726🗒️「大丈夫ですか?」
硬い地面の上に投げ落とされる衝撃は、ある意味では手足による打撃よりも大きい。
脳が揺れ、内臓に衝撃が浸透する。
怪我をしていなくともすぐには立ち上がって戦うことができなくなる。
「うう……。わたしはどうなったんですか?」
投げられることに慣れていないマリコは、自分の身に何が起きたのか判然としないままだった。
「済みません。こちらからは攻撃しないと言いましたが、投げは防御の一部なので」
ステファノはマリコに手を貸して、地面から立ち上がらせた。
懐から取り出した手拭いで土を払ってやる。
「わたしの攻撃がまったく通じなかった」
「二手目の横なぎは下手なフェイントでした。あれでは相手につけ込まれます」
実際ステファノはフェイントに反応せず、マリコの懐に飛び込んできた。
「当てる気のないフェイントは自分から隙を作っているようなものです。フェイントであっても相手を斬り殺す意志を籠めなくては」
世間ではそれを殺気と呼ぶ。マリコの横なぎには殺気が籠っていなかった。……
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お楽しみください。🙏😀