最新話『第39話 義兄弟、二つの国を背負いて』更新しました!
儀式を終え『平民宰相』のざっくばらんとした雰囲気を醸し出す義基に嵯峨は警戒を怠らなかった。
予想通り義基が切り出したのは醍醐陸相の提言した甲武軍と米軍によるバルキスタン侵攻作戦を同盟機構が黙認するようにとのことだった。
その代償として提案している甲武国の地球圏で凍結されている資産は甲武国宰相としては喉から手が出るほど欲しいものだった。
資産凍結が解ければ軍人恩給や軍縮により失業した下級士族を苦境から救うことが出来ると訴える義基に嵯峨は静かに首を横に振るばかりだった。
話は平行線で終わる、最初から義弟の頑固さを知っている義基は説得を諦めた。
ただし、東和に帰る前に必ず西園寺御所に寄るように義基は言って場を離れた。
西園寺御所には嵯峨に戦いのすべてを教えた『甲武の鬼姫』こと義基の妻にしてかなめとかえでの母康子が居た。
彼女の恐ろしさを知る嵯峨はかえでの前で冷や汗をかきながら苦笑いを浮かべた。
感想お待ちしています!
画像はアメリカの甘い提案に乗ろうとする義兄義基にアメリカの言葉を信じるなと諫言する嵯峨
