運河に向かってずらりと並んだネオンの下で、人々が暮らす「ネオン下」の集落。母と二人でそこに暮らすチエを襲った不幸を救ったのもまた、そのネオンの輝きだった。
第4話 ネオン下のハッピー・エンド
すっかり遅くなった学校帰り、川沿いのごく狭い小路を歩くと、切れ目なく連続するネオン群が、建ち並ぶ長屋の屋根で色とりどりに輝き、混じり合った光の色がチエの足元を複雑に染めた。
どの家も、貧弱な木筋の骨組みに再生モルタル塗りの粗末な造りだったが、ネオンを支えている部分だけは、頑丈な鉄骨の櫓が組んである。家と広告のどちらが主なのか、一目瞭然の作りだった。
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