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「メトロポリタン・ストーリーズ」第10話を投稿しました。

一話完結型の連作SF短編集、「メトロポリタン・ストーリーズ」の第10話を投稿しました。よろしくお願いします。

リュージと一緒なら、たどり着けそうな気がした。この巨大都市の頂点へと。

第10話 空へ続く階梯《ラダー》

「やるじゃない、あんた。わざとでしょ、あんなもの持ち込んで」
 教室外の通路で佇んでいたリュージに、アマーレは話しかけた。
「まあな。市《シティ》で最高級の学校って言ってもこんな程度さ」
 彼は、窓の向こうを流れる雲を見つめていた。高層ビルの百十四階、もはやここは青空の真っただ中だ。
「ま、要するにゃ、あんたらお嬢さん方の箔付けのためにあるような学校だもんな」
「誰がお嬢さんよ。あたしなんかね、」
「親父さん、羽ヶ淵の人間なんだろ? 十分偉いさんだよ、俺ら庶民から見りゃ」
 そうは言いながらも、リュージの表情には親しみが感じられた。
 
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890611611/episodes/1177354054892032850

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