子どもたちがそれぞれスマホを持っているため、どうしても各々が電子機器上の娯楽に目を向けてしまいがちになるわが家。
なんだか良くない。
なにが良くないのかはわからないけれど、なんとなく良くない気がします。
ということで、先々月くらいから意識的に通信機器から手を離す時間を不定期に設けるようにしてます。
まあ、現代で丸一日完全にデジタルを遮断することはできませんし、わずか数時間ほどの取り組みで何が変わるということもないんですけどね。
それでもちょっとした気付きはありました。
スマホもタブレットもパソコンもテレビもない夜というのは、とても暇なんです。
ふだんコンテンツの海に揺蕩っていると暇を感じる隙間もありませんが、こうして自ら作り出して浸る暇な時間というのは、なかなかオツなものです。
子どもの頃。
暇で暇で暇で仕方ない時間というのがたくさんありました。
もちろん当時はネットなんてありませんでしたからね。手持ちの本や漫画もみんな読んでしまっているし、新しいプラモデルを買いに行くお金もありません。
たぶん優秀な子はその時間を宿題とか有意義なことにあてるんでしょうけどね。それとこれとは話は別で。
で、暇が極限にまで達するとどうなるかというと、扇風機の前に座って「あ〜〜」とか言いながら声色が変わるのを楽しんだりするわけです。
なんちゅうかもう、世界一無駄な時間ですね。
たぶん優秀な子はそこで「なぜ回転する扇風機に声を当てると音程が変わるんだろう?」なんて疑問をもって調べ始めたりするのでしょうけれども。
こちとら優秀な子ではなかったので、ただ扇風機に「あ〜〜」言うだけです。そこからの発展は一切ありません。
いや、ないこともないか。
扇風機の前カバーを外して、こちらはパンツおろして。突き出した生尻を回転羽根に少しずつ近づけていくわけです。
で、触れるか触れないかのところで「チュン」となるのがなんだか面白いという……面白くないですよね。いま書きながら思ったのですが、全然面白くないですよね。
なんで当時はそれ面白いと思ってたんでしょうね。
いや、当時だって別に面白いとは思ってなかった気もします。なんだったんだろう、あれ。
少し脱線しましたが、何が言いたいかと申しますと。
暇な時間というものの何と愛しきことよ、ということなのでございます。
短い人生にあえて余白を作る。
こんな贅沢なことはないように思います。
ちなみに下は今回のデジタル・デトックス中に開催された第二回うろ覚えイラスト選手権で金賞を獲得した、拙作「とっとこハム太郎」です。
