友人に渡していたARCが、メジャーな制作会社の代表の手にまで渡っていた。
その友人が、制作会社の代表の知人だったのだ。
その制作会社は、Netflixでいくつものシリーズや映画を手がけてきた会社だった。もし自分の小説が映像化されるなら、真っ先に訪ねてミーティングを申し込みたいと思っていた場所でもあった。
制作会社の代表のオフィスで、友人と一緒に会った。
一時間半ほど、いろいろな話をした。どんな質問を受けるかある程度準備して行ったので、会話はおおむねスムーズに進んだ。ただ、答えるのが簡単ではない質問もあった。
たとえば、
「映像化のために、小説の内容を大きく変更する必要があるとしたら、それを受け入れられますか?」
というような質問だった。
何と答えるべきだったのだろう。