読んでくれている皆様、ありがとうございます!
本日はSNSでプチバズリしていた話題についてです。
物語にメッセージ性を込めるというのは、昔からある話ですが、これに対してかなり批判的な意見が飛び交っていたんですね。
メッセージ性はあくまで+αで、無くてもマイナスではないとか。
メッセージは読者が勝手に見つけるもの、面白さが一番とか。
これって、言いたいことの気持ちはわかる一方で、本質的な話とは違うのかなと思いました。
特に、目に入った衝撃的なつぶやきがあって。
メッセージ性を入れることで、一般に忌避されそうな要素を高尚なものであるとしたいだけなのだというような話です。
これって、肯定派も否定派も同じことを言っているに近いんですよ。
まず、そもそも忌避されうる要素なんてのが発想として出てくる時点で、その物語のテーマを読むという視点にノイズが入っているんです。
そして、メッセージ性=つまらなくなる高尚なもの、とか、作者のエゴを押し付けるもの、という完全な思い込みが入っているんですよ。
一応言っておきますと、メッセージ性皆無の作品から、読者はメッセージを見つけることはありません。メッセージを見つけられるということは、その世界で生きる登場人物が、自分の意思と自分の価値観を持って生きているということに他ならないからです。
メッセージ性というのは、要するにテーマです。
その物語において、主人公たちはどんな人生を生きているのかってことです。
そして、この世界を作り上げた作者の考えは滲むに決まっているんです。
そうじゃないなら、それこそAI作品でいいので。
でも、大事なのは、登場人物が作者の拡声器になり果てないことです。
作者の思想と登場人物の思想が必ずしも同じとは言えません。登場人物は、その人生の中で固有の悩みを抱え、それでも進んでいくんです。
そんな姿が、物語の面白さではないでしょうか?
読者を楽しませたい。そう思った時、その作者の人生において、何が楽しいか、面白いかを描き始めれば、そこに作者の主観に基づくメッセージ性は宿ります。
流行だけを追い、わかりやすさだけを追求し、流し読みと快楽だけ追い求めた作品は、仮にその瞬間の娯楽性が一定あったとしても、人の記憶や人生に残るような作品にはならないものではないでしょうか?
皆さんは、どんな作品を自分の名前で送り出したいですか?
