19人もの入所者が殺害された津久井やまゆり園の事件から、今日で9年となりました。
この事件は、かつてこの施設で勤務していた植松聖被告が、「知的障害者には生産性がない」と一方的に決めつけ、入所していた方々を次々と刃物で襲い、多くの命を奪い、傷つけたという、極めて痛ましく、決して許されない凶行でした。事件当日、そしてその後も、日本中に大きな衝撃を与えました。
私自身、知的障害のある息子を育てています。人より時間がかかることや、できないこともたくさんありますが、息子は懸命に毎日を生きています。私も親として、試行錯誤しながら向き合い、支えてきました。
だからこそ、あの事件の加害者が見た「障害者像」が、どれほど一面的で、勝手な思い込みに満ちたものだったか、強い憤りを感じます。どんな理由があろうとも、命を奪うこと、尊厳を踏みにじることは、絶対に許されてはなりません。
亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。また、今もなお傷と向き合っておられる方々のご回復と、安らかな日々が少しでも戻ってくることを、切に願っています。
さて、今日のちょっと昔の写真。今日は2012年4月に写した山口市内の椹野川河川公園の桜並木です。ここは市民の気軽なお出かけスポットとなっていて、春の花見は結構にぎわいます。
