マゾヒズムが、国家のエネルギー資源になった。
被虐反応から電力を生み出す技術が実用化された近未来の日本。
M男は被験者となり、女王様やM性感嬢は国家資格を持つ技術者となり、ついには巨大な研究施設まで建設される。
だが、人間の性癖は、国家が作った評価基準ほど単純ではなかった。
発電するM男。
それを操る女たち。
数値だけを見て暴走する研究者。
そして、どうしても分類できない人間たち。
「M男で発電できないだろうか?」
そんな最低にくだらない疑問から始まった、支配と服従、人間心理、恋愛、科学、国家、そして性癖をめぐる物語。
──『被虐力発電所』シリーズ。
これは、人間の欲望を国家が真面目に研究してしまった世界の話である。
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